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上司にとって、「聞くことに徹する」ことは、なぜ難しいのでしょう?
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2020年10月02日
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質問する、考えさせる、その考えを聞く。
さらに、質問する、考えさせる、その考えを聞く。
さらにまた、質問する、考えさせる、その考えを聞く。
一見シンプルに見えるこのコミュニケーションが、実は難しい。
なぜなら、このコミュニケーションを裏返せば、
・教えない
・アドバイスしない
・否定しないで聞く
ということだからです。
言い換えれば、上司として日頃やっていること、やらなければいけないことをやれない。
能力が高く、経験が豊富な人ほど、自分の持っている多くの武器を捨てなければなりません。
また、多くの上司は、部下の話を聞こうと思っても、我慢ができないのです。
・部下の返答が遅いので待ちきれず、自分のやり方を教えてしまう。
・自分の経験からアドバイスをしたくなり、部下の話をさえぎって話出してしまう。
・部下の話しているレベルが低いので、思わず「それじゃダメだ!」と否定してしまう。
上司にとって、「質問し、考えさせ、話を聞く」ことほど、難しいことはないのかもしれません。
それを可能にする一つの方法は、部下にこれから質問することを伝え、時間を区切ることです。
「これから10分間、君に考えてほしいと思う。いくつか質問してもいいかな?」
「これから10分間、いくつか質問するから、一緒に考えてみよう」
質問を始める前に、部下に対してセットアップするのです。
そして、その時間内だけは、質問して聞くことに徹する。
もし、アドバイスや修正をした方がよいと判断したら、それはその時間のあとにする。
「アドバイス」「ティーチング」と「コーチング」を明確に区別し、使い分ける。
「質問し、考えさせ、話を聞く」ことで、一緒に考える。
質問型リーダーとは、それを実行している人だと思うのです。
Coach's VIEW
「『質問型リーダー』がしない"3つ"のこと」より抜粋編集
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