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カリスマ性は後天的に身につくのか?

【原文】Executive Charisma: Is It Coachable? | by Marina Cvetkovic
カリスマ性は後天的に身につくのか?
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カリスマ性のあるリーダーは雄弁であり明確なビジョンを持っている。メタファーや逸話を使い、インパクトの強い話を語り、面白く印象深い話で聞き手を引きつける。さらに、ためらうことなく自分の身の上話をする。そうすることで、自分の部下との感情的なつながりを作り出せることを知っているからだ。

エモーショナル・インテリジェンス(EQ: 感情知能)

カリスマ性のあるリーダーは高いEQを持っている。自分を取り巻く環境や部下のニーズに対して鋭敏な感覚を持っており、聞き手の感情に訴えかける。言葉よりも、その背後に隠れている感情に注目する。他人の感情を察するのが得意なため、カリスマ的リーダーは部下の心に深く響く、適切な言葉を見つけることに非常に長けている。また、自分の感情をうまくコントロールして表現することもできる。

カリスマ性の開発について長年研究を行っている、クレアモント・マッケナ大学のロナルド・リジオ博士(Ronald Riggio, Ph.D.)は、表情を豊かにすることを戦略の1つとして提案している。「サイコロジー・トゥデイ(Psychology Today)」の記事で、リジオ氏は鏡の前でさまざまな表情を練習することや、自分の感情がどれだけうまく伝わっているか、他の人に意見を求めて確認することを勧めている。

ミッショントーク

カリスマ的リーダーは、ビジネスの方法やプロセスよりも、自分の原動力となっている情熱やミッションについて話す。カリスマ的リーダーの個人的なビジョンは聞き手に強い影響を及ぼす。また、改善に向けて努力することを重んじる。さらに、適切なタイミングで細かいことや日常業務について取り上げ、即それを大きなビジョンと関連付けて、パズル全体を構成する1つ1つのピースの重要性を強調する。ただし、「ハウツー」トークには決して入らない。また、カリスマ的リーダーは「理由」を中心に話を進める。

高いエネルギー

カリスマ的リーダーはエネルギーに満ちていて、人前に姿を表すときは、全身でその存在感を表す。身体の姿勢、声の調子、顔の表情、ジェスチャーをすべて使い、一貫したメッセージを伝える。強いエネルギーは人に伝わる。このようにして自分の力を他人に伝えることができるため、カリスマ的リーダーは自分と同じように他人を行動させることができる。リーダーが部屋から出ていく頃には、人々は皆やる気に満ちているはずである。

親しみやすさと弱さ

カリスマ的リーダーは従業員が全力で仕事に取り組んでいることを理解しており、個々人がどのような人生をおくっているかについて関心を持っている。従業員の原動力はなにか?それぞれの人生で今どのような出来事が起こっているか?従業員の名前と背景を覚えておき、折を見てその話を会話に出す。それと同時に、リーダー自身の個人的な話もする。そして自分についての話をする中で、自分の弱みをためらうことなく明かす。そうすることで、信頼関係を築き、従業員が安心して弱みを話せる環境を作れることを知っているからだ。

高い基準と信頼感

カリスマ的リーダーは自分と従業員に対して高い基準を設定する。部下に期待どおりのパフォーマンスを発揮させるために、部下を完全に信頼するとともに、魅力的で前向きなビジョンを提示して部下を先へと導く。高いパフォーマンス基準が達成できなかった場合は、前に進むことに集中できるよう、明確かつ前向きな方法で課題に対処する。カリスマ的リーダーは個人の潜在能力と実際のパフォーマンスとをはっきりと見分けることができ、自己評価よりも高い能力を持っている部下がいれば、それをよく見抜くことができる。

型にとらわれない行動

カリスマ的リーダーは型にとらわれない行動を取ることに慣れている人が多い。大胆で創造的な思考を持ち、平均的なリーダーと比べてリスクを回避することが少ない。時には予測できない衝動的な行動に出ることもある(これは組織としては慎重な扱いを要する特徵である)。カリスマ的リーダーは自分のありのままの姿に満足しており、自分自身を表現するために、独特の言葉遣いや服装をすることもある。

以上ですべてをあげたわけではないが、これらを見れば、いずれも訓練して身に着けることができる要素であることは明らかである。つまり、カリスマ性については「コーチング可能」であると言えるだろう。カリスマ性を生まれつき備えたリーダーもいるが、カリスマ性は間違いなく後天的に養成できるものでもある。

<筆者について>

マリア・ツヴェコヴィック(Marina Cvetkovic)氏は、エグゼクティブ・コーチングと役員会組織のサポートに特化したプロフェッショナルのコーチ。Big4の税理士法人やフォーチュン500の企業に対する経営コンサルの経験も持つ。詳しくはこちらから。

【翻訳】Hello, Coaching! 編集部
【原文】Executive Charisma: Is It Coachable?
(2018年7月13日にICFのCOACHING WORLDに掲載された記事の翻訳。筆者の許可を得て翻訳・掲載しています。)


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