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コーチング学会レポート:Conversation Among Masters『マスターコーチが対話する場』

コーチング学会レポート:Conversation Among Masters『マスターコーチが対話する場』
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Conversation Among Masters とは

2018年5月20日~23日の4日間、ディクシージャズのメッカであるアメリカニューオーリンズにて、「Conversation Among Masters(CAM)」のカンファレンスが開催されました。

この会は2001年に国際コーチング連盟(ICF:International Coach Federation)の委員長を務めたボベット・リーダー氏と、コーチング・カンファレンスの運営ディレクターを長年務めたガイ氏が発起人として設立したもので、今年で12年目を迎えます。

名前が示すとおり、国際コーチング連盟の「マスター認定コーチ」資格所持者のみを対象としており、さらには、この会のメンバーの紹介を受けた者のみが参加できるという、非常に限定的な集まりです。今回は、約100人のマスターコーチが参加しました。

プレゼンテーションをしない学びの場

この会の名前である「Conversation Among Masters」が示す通り、このカンファレンスには、一方通行の講義はありません。プレゼンターが、あるテーマをその場に持ち込み、参加者は、マスターコーチの視点からそのことについての問いを投げかけ、話し合い、そこから新たに学習を深めることを目的としています。

今回は、コーチ・エィのファウンダーの伊藤守が、目玉イベントである『 Fish Bowl(金魚鉢)』にて、プレゼンテーションすることを依頼されました。Fish Bowlとは、プレゼンターも参加者も「一緒の金魚鉢に入るように」話し合い、質疑応答するというセッションです。

伊藤を含めた4人のエキスパート(デイビッド・ピーターソン:Google社のコーチングプログラム責任者、マーガレット・ムーア:Institute of Coaching 共同設立者でウェルネスコーチングの推進者、ベン・クロフト:コーチ向けオンライン教育サイト運営責任者)が、各自テーマを持ち込みました。

伊藤は、コーチ・エィの開発した、コミュニケーションの頻度を計測する「ソシオ・レーダー」を紹介。企業の業績向上に向けて、社内のコミュニケーションの頻度と売上の相関性について話し、データに基づくコーチングの取組みの可能性について話しました。

21世紀のリーダーを、どうコーチしていくか?

参加したコーチたちは、企業のエクゼクティブ、医療従事者、教育関係者、子どもの教育、NPOなど、多様なスペシャリティをもった人たちです。また近年は、Ph.Dなどの博士号を所持し、専門的な研究の実績を持つコーチが増えてきています。

会の初日に、広い視点から未来のビジョンについて提言するフューチャリスト、デービッド・ハウル氏から「21世紀における変革のスピードに関わるリーダーを、我々はどうコーチするのか?」という問いが投げかけられました。

未来に向けて、コーチングの学習、研究、開発を促進するこのような会は、貴重なものだと言えるでしょう。

(報告者:株式会社コーチ・エィ 平野圭子


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