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組織にコーチングカルチャーを築く #1 調査の概要(ICF調査レポートより)

組織にコーチングカルチャーを築く #1 調査の概要(ICF調査レポートより)

Global Coaching Watch では、国際コーチ連盟(ICF: International Coach Federation)の最新リサーチレポート『 Building a Coaching Culture with Managers and Leaders (マネジャー、リーダーとともにコーチングカルチャーを築く) 2016 』を数回に分けてシリーズでお届けします。

第1回となる今回は、レポート内容の概要を紹介します。


#1 調査の概要

これまでエグゼクティブの開発手段として用いられることの多かったコーチングだが、近年は古多くの組織において、幅広い年齢やさまざまなキャリアの層に対しても活用されることが増えてきている。これは、コーチングが、組織に属するメンバーを成長させ、よりエンゲージメントを高める手段として認知されてきていることの表れだと言えるだろう。

コーチングを受ける層の幅が広がると同時に、組織内で用いられるコーチングのタイプも変わってきている。多くの組織において、マネジャーがリーダーが、コーチングについての知識やスキルをつかい、メンバーの気づきや行動変容を促すようになってきている。コーチングカルチャーが浸透している組織では、社員が自ら成長し、ゴールを達成することを支援することを目的に、コーチングに価値をおき、プロのコーチやコーチングスキルをもつマネジャーやリーダー(コーチ型マネジャーやリーダー)に投資をしている。

HCI(Human Capital Institute)とICF(International Coach Federation 国際コーチ連盟)が共同で、過去3年にわたって、企業の人事部や、人材開発部、リーダーやマネジャーを対象に調査を実施してきた。2016年の調査結果の概要は次のとおりである。

コーチングカルチャーの浸透とビジネスの関係性

・コーチングカルチャーの浸透している組織においては、そうでない組織と比較して、より高い社員のエンゲージメントがある

・コーチングカルチャーの浸透している組織は、同業界の他の組織と比較して、近年の業績が上回っている

コーチングは、人事や組織においてビジネス上の成果を生み出している。とはいえ、コーチングは、すべての課題を解決する手段ではない

・コーチングの成果として、チームの活性化や社員のエンゲージメント向上、生産性の向上が挙げられる

・時間やアカウンタビリティの欠如が、コーチングスキルの活用を妨げる要因として上位に挙げられる

外部のプロフェッショナルコーチ、社内コーチ、コーチ型マネジャーやリーダーという、3つのコーチングのタイプの活用と、コーチングカルチャーの浸透には、関連性がある

・コーチングカルチャーの浸透している組織の64%が、社内ではすべてのタイプのコーチングが行われていると回答した。一方、コーチングカルチャーの浸透してない組織において、3つのタイプのコーチングを導入しているのは33%だった。

過去2年の同調査の結果と比較すると、外部のプロのコーチを利用している会社は減少している

・コーチ型マネジャーやリーダーの活用が、もっとも一般的なコーチングの利用方法となってきている

コーチ型マネジャーやリーダーにとっての、もっとも重要なコーチングコンピテンシーは、信頼関係の構築、倫理基準に基づいていること、また、アクティブ・リスニングである

コーチングカルチャーの浸透には、コーチ型マネジャー育成への投資が欠かせない

16%の回答者が、自社のマネジャーやリーダーに対して、正式なコーチング機関に認定されたコーチングの専門トレーニングを提供する予定であると回答した

・多くのコーチ型リーダーやマネジャーは、自社内の研修部門や人事部門、あるいは社内コーチにトレーニングを受けているのが現状である

【翻訳】 Hello, Coaching! 編集部

【原文】
Building a Coaching Culture with Managers and Leaders (2016); International Coach Federation in partnership with Human Capital Institute

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