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さまざまな分野においてプロフェッショナルとして活躍する方たちに Hello, Coaching! 編集部がインタビューしました。


「こばかな」に聞くコーチングのUX

【こばかな氏インタビュー】第3章 コーチングをもっとあたりまえのものに

【こばかな氏インタビュー】第3章 コーチングをもっとあたりまえのものに
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コーチングに関する情報をツイッターやnoteで発信している「こばかな」さんは、THE GUILD所属するUX(ユーザーエクスペリエンス)デザイナー。「コーチングはとてもいいものなので、たくさんの人に知ってもらいたい。だからコーチングの『布教』活動をしています」とのこと。積極的は発信は、コーチングのUX改善の取組みの一環でもあります。

UXデザイナーだからこその観点で「コーチング」について分析するこばかなさんに、コーチングに興味をもった理由や、これからどんなことをしていきたいかなどについてお話をうかがいました。

第1章 学び始めてすぐに実感したコーチングの価値
第2章 コーチングはUXが悪い
第3章 コーチングをもっとあたりまえのものに

第3章 コーチングをもっとあたりまえのものに

コーチングを学ぼうと考えた背景の一つに、コーチングができるようになると自分の目標をもつのにも役立つかもしれないという考えがあったというこばかなさん。夢を持つことができず、苦しんだ時期もあったそうです。現在は、もっとコーチとして活動する時間を増やしていきたいと語ってくれました。

こばかなさんインタビュー画像

夢ハラスメント

 こばかなさんは、多くの人にコーチングの価値を知ってもらうためにコーチングのUXを改善したいとの思いがあるとのことですが、その思いはどこから生まれてくるのでしょうか。

こばかな コーチングを学んでみて、コーチングは決して特別なものではなく、誰もが身につけるといいコミュニケーションスキルだと思いました。周囲の人に役に立てるだけでなく、コーチングを学ぶと、自分自身の目標達成にも役立ちます。

私は、もともと自分に明確な目標がないことに悩んでいました。2018年の夏頃、スポーツ選手の書いた本を続けて読んだことがあるのですが、どの本にも「夢を持て」「世界を目指せ」って書いてあったんですよ。それで当時、「私には夢なんてない」と思い、焦ってしまったんですよね。

スポーツの場合は目標自体がわかりやすいんです。関東大会で優勝したら、次は全国を目指そう、というように、ステップもとても明快です。ワールドカップとかオリンピックなど、頂点といわれる大会もあるので目標も立てやすい。

でも、自分のようなデザイナーとか普通のサラリーマンが、「世界を目指せ」といわれたときに何をイメージすればいいかわからない。それなのに「夢を持て」と言われ「何かを成し遂げなきゃ」という思いでいっぱいになり、苦しんでいた時期があるんです。「夢ハラスメント」ですよ。夢ハラ。

その観点で、セルフコーチングができるようになったことも自分にとっては大きな価値があったと思います。なので、多くの人がコーチングスキルをもっていたり、気軽にコーチングを受けられたりするような社会が実現するといいなと思っています。究極的には、コーチングというサービスがなくなってしまうくらいあたりまえのものとして浸透するといいですね。

とはいえ、経営者や組織に対してのコーチングはかなり複雑なので、企業に対してのコーチングは、専門的にコーチングを提供している会社がやるのがいいと思います。

経営層へのコーチングの価値

こばかなさんオフィス画像

 こばかなさんご自身はもともと経営者に対するコーチングに興味があったとのことですが、その点について現在はどのように考えているのですか。

こばかな コーチングそのものを広めたいという観点でも、エグゼクティブ・コーチングをしていきたいと思います。なぜなら組織のトップにコーチングの価値を理解してもらったほうが、絶対に浸透が早いからです。まずはトップの人に実感してもらい、コーチングが良いものだとトップダウンで伝わると、広がりやすいのではないかと思います。

そもそもの動機である「経営者の考えを知りたい」という思いももちろんあります。経営者の方々って基本的に面白い人が多いじゃないですか、ストレスを抱えながらも、高い求心力をもって走り続けている方々なので、人間的に魅力的だと感じる方が多いと思います。そういう方たちの話を聞くことができるのは、自身の成長にもつながると思っています。

 すでにスタートアップの経営者の方にコーチを提供されていますよね。組織の成長や組織全体の開発ということに、エグゼクティブ・コーチングはどのように貢献できるとお考えですか。

こばかな そうですね。経験が豊富にあるわけではありませんが、いくつかクライアントをもっている中で感じることはあります。同じ組織の中で複数の人のコーチをしていると、その企業共通のテーマが浮かび上がってきます。「会社の構造がこの課題を生んでいる」ということが見えてきます。

守秘義務があるのでクライアントの名前や話の内容などは開示しませんが、見えてきたことについて抽象度を上げて、経営者に課題としてフィードバックすることがあります。それが経営者にとって、構造を見直す新しい視点になることは多いと感じています。

コーチのロールモデルに

 最後に、こばかなさんがコーチ・エィに期待することについてもお聞きしていいでしょうか。

こばかな (SNSなどで)たまたま目についた私を見て、初めてコーチングに興味を持ってくれて依頼してくれる方もすごく多いのですが、私ばかりが目立っても仕方がないと思っています。コーチングを広く浸透させていくためにも、コーチ・エィさんには、素晴らしいコーチがたくさんいることや、コーチングをしている人が世の中にたくさんいるというがわかるような発信をしていただけるといいと思っています。また、コーチングの技術は、学ぼうと思えば学べることもわかるように発信をしていただきたいですね。 長い目で見て、コーチングの価値を実感してくれる人が増えていくと、コーチング自体の社会的な価値が上がっていくのではないかと思います。

 コーチングに関して、こばかなさんがこれからやっていきたいと思っていることについて教えてください。

こばかな コーチングはベーシックなコミュニケーションスキルだと思うので、自分のやっていることにコーチングのスキルをプラスして新たな価値を提供していきたいですね。そうすることで、面白い人材になれるのではないかと思っています。コーチングという武器をもちながら何か掛け算していきたい。そんなイメージです。

もう一つの夢は、コーチングをしている人のロールモデルになることです。コーチングを学ぼう、コーチをしようと思った時に、ロールモデルが一人いればいろいろな不安が解消されると思うんです。さらにコーチングの布教をしていくには、複数のロールモデルや目立つ人いたほうが、業界全体にとってはメリットがあるのではないでしょうか。

とはいえ、コーチングを教える事業はやってみたいですね。企業向けにセミナーをやっていますが、インターネットでたくさん発信することも資産になりますし、先ほども言ったように動画で教えるようなことも興味があります。コーチングに興味をもった人が、どこにいても簡単にアクセスできる、コーチングの概要ややり方がわかりやすく説明されている動画などを作れるといいなと思っています。

 こばかなさんと一緒に何かコラボレーションする機会があるといいなと思います。今日はありがとうございました。

こばかなさんオフィス画像

(了)

インタビュー実施日: 2019年7月17日
聞き手・撮影: Hello Coaching!編集部

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