部下などに対するコーチングの実践やセルフコーチングに使えるさまざまなツールを紹介するコーナーです。ツールをうまく使いこなして、コーチングをレベルアップさせましょう。
「技あり」リストでパフォーマンスアップ
2018年11月29日
リストアップの「力」を活用する
日常的に、やるべきことを「To Doリスト」を使って管理しているという人は、数多くいるのではないでしょうか。「To Do リスト」は備忘録になりますし、全部にチェックがついたときの達成感もまたうれしいものです。
しかし「リスト」には、単なる備忘録以上の「力」があるのをご存知でしょうか。今回は、プロのコーチが活用する、ちょっと「技」ありのリストアップ法を紹介します。できあがった「リスト」自体はもちろん、リストアップするそのプロセスで得ることもたくさんあります。
今までとはちょっと違うリストを作って、パフォーマンスアップしてみませんか?
単なるリストでは終わらせず、実行力をサポート!
To Do と一緒に優先順位もリストアップ
やることリストをつくるときに、項目のリストアップに加えて「優先順位」づけまで行うと、さらに効果的です。項目がズラッと並ぶリストを前に圧倒されたり、疲弊したりすることがなくなります。
優先順位をつけて項目をカテゴライズすることで、はじめの一歩が踏み出しやすくなるばかりでなく、タイムマネジメントやエネルギーマネジメントの質を高めることもできます。
「今月の優先順位リストアップ」(Test.jp 内「コーチヴィル」より)
優先順位が高いものに取り組む際に、「プライムタイム(自分にとって最も効率が上がる時間帯)」を意識すると、さらに効果的です。
eコーチング「あなたのパフォーマンスが最も高い時間帯はいつですか?」
「なぜ」を明確にしてモチベーションアップ!
理由も一緒にリストアップしてみよう
自分がマスターしたいスキルや達成したい目標をリストアップするときには、それをマスターする利点、つまり、「なぜそれをマスター(達成)したいのか」を合わせて書くようにします。
「マスターリスト」(Test.jp 内「コーチヴィル」より)
それをマスター(達成)すると、
- どんないいことがあるのか?
- どんな未来が待っているのか?
- 次に何につながるのか?
- 自分にとってどんな意味があるのか?
- 自分や人生にどんな変化が起こるのか?
こうしたことが明らかになると、目標は、「have to(しなくてはならないこと)」から「want to(したいこと)」へとシフトし、モチベーションが高まります。そうすると、行動が促進され、取り組みのプロセスも楽しいものとなります。
過去から学び、自分を理解するツールにも!
過去にあなたが達成してきたことは?
日常生活におけるリストづくりといえば、「To Do リスト」「ゴールリスト」といったように、未来に向けのものが多くあります。しかし、リストが機能するのは、「未来に向けて」だけではありません。
「過去」の情報をリストアップしてみると、過去の体験から改めて学ぶとともに、自分が持っている強みや才能、価値観を知ることができます。また、自分自身への大きなアクノレッジメントにもなります。
「達成したことのリストアップ」(Test.jp 内「コーチヴィル」より)
こうした「過去」についてリストアップすることは、「未来を描く」ためにも役立ちます。これまでどんなことを成し遂げ、どんな成果に満足を感じるのか。過去の体験には、未来を描くための材料がたくさん詰め込まれているからです。
Coach's VIEW「未来は過去から」
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