部下などに対するコーチングの実践やセルフコーチングに使えるさまざまなツールを紹介するコーナーです。ツールをうまく使いこなして、コーチングをレベルアップさせましょう。
「自己認識」向上シリーズ (1) ~ 自分の「影響力」に気づき、高めよう
2020年03月12日
近年、自己認識力はリーダーに不可欠な能力として注目されています。そして、多くのビジネスリーダーが、コーチングの成果の1つにこの「自己認識の向上」を挙げています。
自分を活かすにも、成長させるにも、まずは自分のことに「気づく」こと。それが最初の1歩です。
このシリーズでは、自己認識を上げるのに役立つツールを、毎回テーマ別に紹介していきます。
今回のテーマは「影響力」です。
自分の「影響力」に気づき、高めよう
あなたは今、どのくらいの影響力を発揮していますか?
また、あなたは、具体的にどんな影響を周りに与えているでしょうか?
そんな自分の「影響力」について気づくためのツールを2つご紹介します。
相手にかける言葉を意識しよう
人を励ます言葉 落胆させる言葉(Test.jp 内「コーチヴィル」より)
こちらは、さまざまなシチュエーションでつぶやかれがちな「相手を励ます言葉」と「落胆させる言葉」の例のリストです。
さて、あなたが部下や周りの人に普段かけている言葉はいかがでしょうか?
このリストでの確認と合わせて、自分が普段口にしている言葉について書き留めて検討したり、誰かにフィードバックを受けると効果的です。
また、実際に言葉をかけた時の相手の反応もよく観察しましょう。同じ状況、同じ言葉でも、相手によって受け止め方は違うものです。
一人ひとりに効果的な励ましの言葉を探求できれば、あなたの影響力はさらに高まります。
相手に合わせた「力づけ」をしてみよう
クライアントを力づける7つの方法(Test.jp 内「コーチヴィル」より)
こちらは、コーチがクライアント(コーチングを受ける相手)を力づけるために有効な、具体的な7つの方法です。どれも、コーチングに限らず、1on1や普段の関わりでも効果的な方法ばかりです。
さて、7つのうち、あなたはどの方法をよくとっているでしょうか?
あまり試したことがないのはどれでしょうか?
まずはそのような視点で、「自分の今の力づけ方(関わり方)」を見つめ直してみましょう。
次に、部下やメンバー一人ひとりを思い浮かべながら、今、その相手にとって、どんな力づけ方が一番効果的かを考え、実践してみましょう。人によって、また、状況や場合によっても、どんなやり方が効果的かは違います。先ほどと同様、試しながら、相手をもっとも力づけられる関わり方を探求してみてください。
この取り組みがうまくいくと、あなたは次の3つの影響力を発揮できるようになるでしょう。
- 部下やメンバーを力づけることで、彼らの能力やモチベーション、アイディアなどを引き出し、一人ひとりのパフォーマンスアップをはかることができる。
- そのプロセスで、相手を力づけることの効果や価値に部下やメンバーが気づき、自らも実践するようになる。
- その結果、力づけ合う文化が築かれ、チームワークが高められる。
いかがでしたか?
まずはぜひ自分について活用してみてください。
そして次に1on1ミーティングなどで、部下やあなたが関わる人にも実践してみてください。
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