コーチングツール活用講座

部下などに対するコーチングの実践やセルフコーチングに使えるさまざまなツールを紹介するコーナーです。ツールをうまく使いこなして、コーチングをレベルアップさせましょう。


「自己認識」向上シリーズ (4) 〜自分の「あり方」に気づき、アサーティブネスを手に入れよう!

「自己認識」向上シリーズ (4) 〜自分の「あり方」に気づき、アサーティブネスを手に入れよう!
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近年、自己認識力はリーダーに不可欠な能力として注目されています。そして、多くのビジネスリーダーが、コーチングの成果の1つにこの「自己認識の向上」を挙げています。

自分を活かすにも、成長させるにも、まずは自分のことに「気づく」こと。それが最初の1歩です。

このシリーズでは、自己認識を上げるのに役立つツールを、毎回テーマ別に紹介していきます。

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今回のテーマは「あり方」です。

意見の対立やトラブル、緊急事態において、あなたはどのような「あり方」を選択することが多いでしょうか?

あなたのあり方は、あなた自身のパフォーマンスを左右するのはもちろん、チームの文化をも左右します。リーダーのあり方は、チームメンバー、そしてチームに伝染するからです。

そこで、今回はリーダーの「あり方」としての「アサーティブネス」に目を向けます。

自分と相手を尊重する自己主張の方法

アサーティブネスとは、「自分と相手をお互いに尊重しながら、自分の言いたいことを伝える」ということです。
相手と意見が食い違うとき、また、相手が約束を守らないときなど、アサーティブであることで、建設的に物事を進めることができるようになります。

そこで紹介したいのがこちらのツール。

アサーティブネスとは?(Test.jp 内「コーチヴィル」より)

こちらは、アサーティブネスについての簡単な解説とともに、アサーティブ度を測る11項目のセルフアセスメントを掲載。自分が今どのくらいアサーティブかをチェックすることができます。

以下がその項目の一部です。

  • 自分の考え方を積極的に人に伝えることができる
  • 友人や職場の同僚からの理不尽なリクエストを断ることができる
  • ポジティブな批判や提案を受け入れる準備がある

さて、あなたはこれらにどのくらい自信を持ってチェックできるでしょうか。

このツールでは、アサーティブネスについて以下のようにも述べています。

"アサーティブネスは「相手を自分の思いどおりに動かすこと」や「相手を言い負かすこと」を目的としたものではなく、「自分も相手も大切にする」こと、すなわち、「自分と相手を尊重する自己主張の方法」です。"

さて、あなたは今、日々、どのくらいアサーティブでしょうか?

ちょっと思い当たることがある、もっとアサーティブネスを高めたいという方のために、続いて2つのツールをご紹介しましょう。

あなたの自己主張はどのパターン?

自己主張には、「アサーティブな自己主張」のほか、大きく分けて2つのパターンがあると言われています。

それが「攻撃的な自己主張」と「受身的な自己主張」です。

では、自分は今、どのタイプの自己主張を行っていることが多いのか、それを診断してくれるのが、こちらのツールです。

アサーティブネス 自己主張の3つのパターン(Test.jp 内「コーチヴィル」より)

このツールでは、17項目に答えることで、自分が3つのうち、どのパターンを取りがちかを診断します。自分の現状のアサーティブネスについて、理解を深めることができます。

アサーティブな態度を身につけるには、アサーティブとは何か、具体的にどんな態度なのかを知るとともに、今、自分が実際にどんな態度を取っているのかを認識することがとても重要です。

ぜひ、このツールで今の自分のあり方について理解してみましょう。

アサーティブな態度の特徴とは?

アサーティブとは何か、そして、自分が今とっている態度が明らかになったら、いよいよそのギャップを埋め、アサーティブネスの向上に取り組んでいきましょう。

その時に役立つのが、次のツールです。

アサーティブな態度とは?(Test.jp 内「コーチヴィル」より)

このツールでは、改めて「アサーティブな態度とはどういうものか」を具体的に確認します。

まず注目するのが、セルフトーク(自分の中の呟き)。

たとえば、失敗したとき、どんなセルフトークがアサーティブなのか、そしてアサーティブでないのかの例を示しています。

続いて、紹介しているのが、10項目からなる「アサーティブな態度を持つ人の特徴」。

こうした具体的なセルフトークや態度を振り返ることで、自分のアサーティブ度をチェックし、高めていくことができます。

そして、もうひとつ、このツールが提示するのが「ケーススタディ」です。
ドリルとして、あなたのアサーティブ度が試される事例を2つ紹介しています。

あなたは事例のような場合、ふだん、どんな態度や関わりをしているでしょうか?また、今後は、どのように関わろうと思うでしょうか?

その答えはここには掲載されていません。そして、おそらく唯一の正解はありません。

あなたの周りのメンバーを思い浮かべながら、ぜひ最適解を模索してみてください。

そうしたイメージトレーニングを積んでおくことで、実際にアサーティブネスが問われるような場面に遭遇したとき、よりアサーティブな態度を選べるようになるはずです。

いかがでしたか?

まずはぜひ自分について活用してみてください。
そして次に1on1ミーティングなどで、次のリーダー候補やマネジメントに関わる部下とも活用してみてください。

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