部下などに対するコーチングの実践やセルフコーチングに使えるさまざまなツールを紹介するコーナーです。ツールをうまく使いこなして、コーチングをレベルアップさせましょう。
「1on1」に使えるチェックテスト(9)〜リーダー候補の部下と扱うテスト Part 2「関わる力」をチェック!
2020年12月10日
上司にとっては、対話の話題づくりに。
部下にとっては、自分を様々な視点で見つめ直す機会に。
そんなきっかけづくりに役立つオンラインチェックテストを、毎回違った切り口で2つずつ紹介していきます。
今回の切り口は、
リーダー候補の部下と扱うテスト Part 2「関わる力」をチェック!
です。
今こそ目を向けたい「関わる」力
リモート勤務が新たな働き方に加わった今、チームリーダーやマネージャーが今まで以上に問われるようになったのが、「関係構築」そして「関わり」の力ではないでしょうか。
そこで、今回ご紹介するのが「リーダーとしての信頼度チェック」と「部下のパフォーマンスをチェックする能力」。
備えあれば、憂いなし!次のリーダー候補や新任リーダーとのスキルアップテーマとしてはもちろんのこと、あなた自身もぜひ一度チェックしたり、あなた自身のコーチや上司と話し合ってみてください。
今回ご紹介する2つのチェックテストが、リーダーとしての新たな強みや開発ポイント発見の機会となれば幸いです。
今、メンバーからどのくらい信頼されていますか?
「信頼」は関係構築と関わりの要。
信頼なくしては、どんなにすごいスキルを身につけようと、効果を発揮するのは難しいでしょう。
そして、部下はあなたがチームに対して与えている影響を見て、あなたやチームに対する信頼感を育んでいます。
あなたのあり方、振る舞いは今、彼らの目にどのようにうつっているでしょうか。
彼らにどのような影響を与えているでしょうか。
そこで、ぜひ試して欲しいのがこちら。
20の項目に4段階で答えると、100点満点であなたの「リーダーとしての信頼度」を点数化。信頼度に合わせた短いヒントも読むことができます。
たとえば、次のような項目、あなたの現状はいかがでしょうか。
- 周囲に対してオープンで正直、そして誠実だ
- 決定を下すときに、その決定の影響を受ける人を巻き込んで決定を下す
- 困難に直面したとき、不安や恐れを、目的や勇気に置き換えている
項目の中には、
- 自ら変化を起こしている
- チームメンバーがチームを信頼できるようにしている
など、その具体的な内容や方法をちょっと考えさせられるものもあります。
単なる診断項目ではなく、信頼度を高めるための「問い」としても機能するチェックテストなのです。
今、メンバーをどのくらいやる気にさせていますか?
部下のパフォーマンスチェックは、マネジメント力の要。
とはいえ、単なる"作業としてのチェック"では、逆に相手のパフォーマンスを下げることにもつながります。
たとえば、偏った見方や一方的な方法で部下のパフォーマンスを評価してはいないでしょうか?
相手のモチベーションとさらなる可能性を高めるようなパフォーマンスチェックができているでしょうか?
そこで、ぜひ試して欲しいのがこちら。
Test.jp 部下のパフォーマンスをチェックする力(無料)
たとえば、次の項目、あなたは今どのくらいできているでしょうか?
- 部下からフィードバックを求められるような環境を築いている
- パフォーマンスを評価するための適切な基準を持っている
- 私は一人ひとりに公平に接し、客観的に判断することができる
このような32の項目に4段階で答えると、あなたの「部下のパフォーマンスをチェックする能力」がスコア化されるとともに、パフォーマンスチェックの要となる「フィードバック」を効果的に行うための10のヒントも読むことができます。
その一部を今回は特別にご紹介しましょう。
"成功するグループは、失敗をそのまま受け入れるのではなく、その失敗から学習し、失敗を成長する機会に変えます。このときキーとなるのが、その問題に対する効果的なフィードバックです。
フィードバックは、ポジティブな行動を強化すると同時に、ネガティブな行動を変えるためにも活用できます。
リーダーには、建設的なフィードバックのやり取りを行い、チーム内でのノルマであることを認識させる環境を築く責任があります。健全で有能なチームは、定期的にすべてのメンバー間でフィードバックを行っています。"
あなたは今、どのくらい効果的にフィードバックできていますか?
あなたのチーム内では今、どのくらいフィードバックが起こっているでしょうか?
いかがでしたか?
今回ご紹介したテストが、対話と、成長・飛躍のきっかけとなりますように。
ここがポイント!
自分一人でなら気軽に楽しめる「チェックテスト」も、上司と一緒に扱う、上司に結果を見せるとなると、ちょっと構えてしまうことも。そこにあるのは、「評価される」という感覚や、「ダメなやつとは思われたくない」、反対に「自惚れていると思われたくない」といった気持ち。
ですから、セットアップがとても重要です。
- 問題点の洗い出しや反省の材料ではないこと
- 成長やより良い変化へのヒントや強みを発見するためのもの
であることを共有し、気軽に楽しんで取り組めるようにテストを紹介する必要があります。
扱い方は、事前にホームワークでしてもらうのもアリ。
1on1ミーティングで一緒に取り組むのもアリです。
また、上司であるあなた自身も取り組み、その結果や感想を部下と共有するのもセットアップや話しやすい関係構築に効果的です。
(ただその場合、話すぎにくれぐれもご注意を! 1on1はあくまでも「相手のための時間」なのですから)
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