部下などに対するコーチングの実践やセルフコーチングに使えるさまざまなツールを紹介するコーナーです。ツールをうまく使いこなして、コーチングをレベルアップさせましょう。
「1on1」に使えるチェックテスト(10)〜リーダー候補の部下と扱うテスト Part3「ヒューマンスキル」を磨く
2021年02月04日
上司にとっては、対話の話題づくりに。
部下にとっては、自分を様々な視点で見つめ直す機会に。
そんなきっかけづくりに役立つオンラインチェックテストを、毎回違った切り口で2つずつ紹介していきます。
今回の切り口は...
リーダー候補の部下と扱うテスト Part3 「ヒューマンスキル」を磨く
です。
他者と良好な関係を築き、その関係性を維持する「ヒューマンスキル」は、リーダーに求められる重要な能力です。
一方で、いわゆる「ビジネススキル」に比べ、具体的にどんなスキルが必要なのかがわかりにくいものかもしれません。
そこで、今回はそうした「ヒューマンスキル」について考える機会となる2つのアセスメントを紹介します。
あなたのEQ(こころの知能指数)は?
人と向き合うとき、避けて通れないのが「感情」とのつきあい方です。そして、「感情」をどのくらいうまく扱うことができるかは、リーダーとして重要な能力の1つです。
「感情」をうまく扱えないと、ミスコミュニケーション、さらにはディスコミュニケーションにつながるばかりでなく、関係性自体にもダメージを与えかねません。
そこでおすすめしたいのが、こちら。
EQ(Emotional Quotient)は、ひと言で言うと、「自分の思考や感情を理解して受け止める能力・他者の思考や感情を理解して受け止める能力」。
このアセスメントでは、他者の感情そして自分の感情とどのようにつきあっているかを俯瞰する16項目に答えることで、あなたのEQの現状と課題を明らかにします。
たとえば、次の項目、あなたは今どのくらいできているでしょうか?
- 機嫌が悪そうな上司や年上の人に話しかけることができる
- 自分に批判を向けている人と冷静に話しをすることができる
- イライラしているときに、その原因が自分で分かる
- 難しい問題を持ち込んできた人の話を聞くことができる
診断結果ページでは、合わせて「EQを活用して本物のリーダーになるための10のヒント」も読むことができるので、EQについて振り返る機会、そしてEQ向上にむけて取り組む機会とすることができます。
表情や声のトーン、身振り手振りをふだんどのくらい意識していますか?
「コミュニケーション」というと、私たちは内容、つまり何を話すか、何を聞くかに注目しがちです。
しかし、コミュニケーションには、バーバル(言語)とノンバーバル(非言語)の2つがあります。よって、コミュニケーションを交わす際は、バーバル(言語)とノンバーバル(非言語)の両方が重要となります。
そこでおすすめなのが、こちら。
Test.jp ノンバーバルコミュニケーション能力チェック(無料)
効果的にコミュニケーションするためには、言葉だけではなく、表情や姿勢、目線、声のトーン、身振り、話し方にも気を配る必要があります。また、相手が話しやすいように、適切なタイミングであいづちを打つことなども大切です。
ノンバーバルは、ときに言葉以上のメッセージを伝えます。
そうした「ノンバーバルコミュニケーション能力」を10の項目に答えながらチェックするこのテスト。
能力診断というよりは、ノンバーバルに意識を向ける機会にできる点が重要です。
それぞれの項目について、ふだんどうかに意識を向け、今後はどのようにするのか、ノンバーバルに意識的になるためのスイッチとして活用できます。
たとえば、次の項目、あなたは普段どのくらい意識的でしょうか?
- 会話をしている間のアイコンタクトは?
- 会話のときの声のトーンは気をつけていますか?
- 相手と少しの間でも一緒にいるだけで、その人の気分がわかりますか?
自分のノンバーバルを意識することはもちろん、相手のノンバーバルにも意識を向けることで、言葉には現れていない相手の真意やメッセージをキャッチすることができます。
それは、コミュニケーションを円滑にするのみならず、相手との関係構築にも大きく寄与します。
いかがでしたか?
今回ご紹介したテストが、対話と、成長・飛躍のきっかけとなりますように。
ここがポイント!
自分一人でなら気軽に楽しめる「チェックテスト」も、上司と一緒に扱う、上司に結果を見せるとなると、ちょっと構えてしまうことも。そこにあるのは、「評価される」という感覚や、「ダメなやつとは思われたくない」、反対に「自惚れていると思われたくない」といった気持ち。
ですから、セットアップがとても重要です。
- 問題点の洗い出しや反省の材料ではないこと
- 成長やより良い変化へのヒントや強みを発見するためのもの
であることを共有し、気軽に楽しんで取り組めるようにテストを紹介する必要があります。
扱い方は、事前にホームワークでしてもらうのもアリ。
1on1ミーティングで一緒に取り組むのもアリです。
また、上司であるあなた自身も取り組み、その結果や感想を部下と共有するのもセットアップや話しやすい関係構築に効果的です。
(ただその場合、話すぎにくれぐれもご注意を! 1on1はあくまでも「相手のための時間」なのですから)
この記事を周りの方へシェアしませんか?
※営利、非営利、イントラネットを問わず、本記事を許可なく複製、転用、販売など二次利用することを禁じます。転載、その他の利用のご希望がある場合は、編集部までお問い合わせください。