部下などに対するコーチングの実践やセルフコーチングに使えるさまざまなツールを紹介するコーナーです。ツールをうまく使いこなして、コーチングをレベルアップさせましょう。
「自己認識」向上シリーズ(10) 〜セルフトークマネジメント力
2021年02月18日
近年、リーダーに不可欠な能力として注目されている「自己認識力」の向上をテーマに、役立つツールを毎回テーマ別にご紹介。
今回のテーマは、「セルフトークマネジメント力(りょく)」です。
私たちは、絶えず、「自分自身との対話」(セルフトーク)をしています。
そして、それを起点として、思考や行動をしています。
たとえば、失敗に際して、
「どうして失敗してしまったんだろう?」
と考えるのか、
「次にどうしたらうまくいくだろう?」
と考えるのでは、気持ちも思考も変わってきます。
さて、あなたはふだん、頭の中で、自分にどんな言葉や問いを投げかけることが多いでしょうか?
あなたのセルフトークは、あなたの力をどのくらい引き出し、発揮させているでしょうか?
セルフトークが変われば、思考や行動が、そして、結果も変わり得ます。
今回は、そんなセルフトークに気づき、活用していくためのコーチングツールをご紹介します。
eコーチングを活用して「セルフトーク」のバリエーションを広げる
セルフトークの多くは「問い」の形をとります。そして、人は比較的決まったパターンの問いを繰り返します。
その問いに新たなバージョンが加わることで、セルフトーク、そしてもちろんその後の思考や行動が変わります。
セルフトークに、新たな問いを加えるには、多くの問いに出会うことです。
そこでお勧めしたいのが、こちら。
eコーチングは、視点を変える質問とすぐに試すことができるヒントをテーマごとに短くまとめたTIPS集です。
たとえば、次のようなものがあります。
eコーチングのバックナンバーは、質問の宝庫。
いわばミニコーチとして、読者に問いかけるeコーチング。少し表現を変えれば、自分自身に問いかけるセルフトークに活用できます。
ぜひずらっと並ぶ質問のなかから、取り入れたいと思うものをあなたのセルフトークに加えてみてください。
セルフトークを活用して、感情のマネジメントを!
セルフトークは、感情のマネジメントにも役立ちます。
たとえば、怒りを感じると、その対象にばかり視点を向けてしまい、どんどんヒートアップしてしまったという経験はないでしょうか。
そんなとき、自分に視点を向けたり、俯瞰することができれば、ちょっと違った展開が期待できそうです。
そこでご紹介したいのがこちら。
怒っている時に考える質問(Test.jp 内「コーチヴィル」より)
このツールは、怒った時に考えるといい7つの質問からなるワークシート。
たとえば、
1) 私は何に怒っているのでしょうか?
2) 私の感情は、怒りのきっかけになった出来事につりあっているでしょうか?
4) 解決すべき問題は何でしょうか?
7) ゴールを達成するために、どのような行動を起こせばいいでしょうか?
このような質問を自分の中にあらかじめ用意しておけば、怒りを感じた瞬間、自分に問いかけることができます。
そして、その問いかけを起点に、その後の展開を選び直すことができ、感情のコントロール権をあなた自身でにぎることができるのです。
セルフトークをバージョンアップするおともに!
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Hello! Coaching記事
いかがでしたか?
まずはぜひ自分について活用してみてください。
そして次に1on1ミーティングなどで、次のリーダー候補やマネジメントに関わる部下とも活用してみてください。
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