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関係を創る

関係を創る | Hello, Coaching!
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フランス人によれば、恋愛はフランス人による発明なのだそうです。

15世紀や、16世紀には恋愛という感情はなかったといいます。

そう言われてみれば、紀元前2、3世紀の頃には、「感情」というもの自体存在しなかったという話を耳にしたことがあります。

さて恋愛に話を戻しますが、フランス人はどうしてそれがフランス人の発明だというのでしょうか。

それは、彼らが初めて目に見えないものに価値をおくようになったことを意味します。

たとえば恋人同士の二人に「あなたにとって大切なのは?」と訊ねると、おそらく彼らはその相手だと答えるでしょう。

しかし、フランス人の恋人たちに同じ質問をすると、彼らはその相手ではなく「この二人の関係」だ、と言います。

つまり、そこに築かれた「関係」に価値をおいているということです。

「関係」そのものに、自分達で創ったもの、創り上げたもの、というまるで芸術作品のような価値をおいているわけです。

「関係を創る」という行為がある一方で、「関係を探る」という行為があります。

人と関わるときに、相手の出身地や、学校、会社、趣味、知人、など自分との「関係」の糸を探っていくという行為です。

そこでは、相手の中の、自分に対する「関係」は既に存在しており、後はそれを壊さないようにすることしかできません。

そこから二人の関係を発展させるとか、その関係を問い直すことなど起こりえません。

つまり「関係を探る」という立場にいる限り、一度決定された関係については、その枠からなかなか抜け出すことができなくなるのです。

そこでは人との関係を、どちらが上か下か、どちらが優れているか劣っているか、損か得かなど、二極化してどちらかの立場にたつことで維持しています。

既成の関係の中では「対話」は制限されることになります。

日本アカデミー賞を受賞した『たそがれ清兵衛』という映画の中で、妹が義理の姉に質問をするシーンがあります。そこで姉は言います。

「あんた、妹が姉に向かって質問なんてしていいと思っているの?」

既成の関係の中では、対等に、自由に、話したり質問したりすることは許されません。

だからこそよけいに、自由な「対話」を通して創り上げられる「関係」には価値があると思えます。

心理学者のアドラーは「人が仕事で失敗するのは、仕事に対する知識や経験が足りないからではない。そこに人間関係が築けないからだ」と言っています。

コーチとして人と関わるときの一番の醍醐味は、「自由な対話」を体験することにあります。コーチも自由にものを言い、クライアントも自由にものを言う。

そして、お互いの意見が食い違っても、相手の考えや思いを聞くことができ、そして相手を理解できるとき、人として少し成長できているような気もちになります。

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