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チームに期待するもの
2004年04月14日
コーチは単に個人をコーチングしているのではなく、個人が影響するチーム全体を視野にいれながら、コーチングをします。
そこで、2週間ほど前、社内で「チームに個人は何を期待するか」について、2つの質問をしました。
1.あなたはチームというものに何を期待しますか?
2.あなたがチームの一員であることで、手に入れているものは何ですか?
ここでは全部の回答を紹介することはできませんが、要約すると次のようなものになります。
・ チームの一員としてのアイデンティティー
・ コミュニケーションが保障された場
・ 学習の機会
・ 複数の視点
・ モデルを身近に見ることができる
・ フィードバックを受けることができる
・ 自分が貢献する対象
・ 相乗効果
・ 共感
などです。
チームは、個人にとってベースステーションのような役割を持っていて、常にチームと行動を共にしていなくても、そこに戻ってくることで、自分の知識や経験をシェアし、他のメンバーから新鮮な刺激を受けることができます。
また、自分を振り返り、フィードバックを受け、自分のやり方や考え方の選択肢を増やすこともできます。
もちろんチームのメンバーであることによる代償もあります。
ひところ、組織に縛られず、一人で気楽に仕事をするというのがかっこいい、組織にしがみつているのはかっこわるい、という風潮がありましたが、ここにきて、スタンドアローンになることで失われる、成長や学習の機会が、決して少なくないことが明らかにされてきています。
しかし、代償を差し引いたとしても、チームの一員であることのメリットは大きいと思います。
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