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変わるのか、それとも代わるのか

社内で360度フィードバックを行いました。
コーチ21をはじめとして、関連会社も含めた全マネージャーが対象です。
もちろん私も例外ではありません。
私には27人の部下と上司である社長、
計28人からの答えが集計されて返ってきました。
「部下の話を最後まで聞くことができる」という項目に対して、
「殆どない」につけた人が4人。
それ以外にも、「部下が話しやすくなるような態度や言動を取っている」
という項目は、「殆どない」が5人。
「部下が自ら考え、問題解決を促進するようにしている」にいたっては
「殆どない」が4人、「まったくない」が1人と、
コーチ会社の副社長としては、なかなか受け入れられない結果なのです。
しばし自分のマネジメントに対する姿勢を考えさせられました。
先日、美容室をチェーン展開している経営者と話す機会がありました。
「今の時代は、技術や価格では差がつきにくくなっているので、
最終的にはお店の雰囲気とか、スタイリストの接客が勝負になるんです。
そこでスタイリストに対して、
マナーの研修とか接客の研修とかをするわけですよ。
でもね、桜井さん、結局は店長次第なんだよね。
店長が変わらなければ何をやっても無駄なんですよ。」
私のコーチがよく言うのです。
「マネージャーは部下を変えようとするけれど、
本当は、マネージャーが変わるか、
マネージャーが代わるかにして欲しいよね!」
私はそのセリフを丸ごといただいて、
コーチングの研修などで経営者の方々にお話するわけですが、
いざ、自分のこととなると、ここだけの話ですが、
多少逃げ腰になっている自分を感じているのです。
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