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コーチとして認定されるには
2004年06月30日

最近、コーチを雇う人が次第に増えてきました。
その際、どういう基準でコーチを選択したらいいのか、
教えてほしいとリクエストされます。
国際コーチング連盟(ICF)では次のように謳っています。
「コーチを雇う際には、次の3つを確認し、いずれかに該当する人を選ぶこと。」
1.ICFの認定コーチであること
2.ICFの認定コーチを取得するための勉強をしていること
(ICFから認定されているコーチ育成プログラムで学んでいること)
3.このコーチ自らが、
ICFの認定コーチからのコーチングを受けていること
現在ヨーロッパでは、コーポレートコーチ
(会社に入ってコーチとしてのサービスを提供する)の条件として、
ICFの認定を持っていることがあげられます。
ICFのコーチ認定制度は以下の通りであり、
厳しい審査を通過した人が認定コーチとして認められています。
ここで、あらためて、内容をご紹介したいと思います。
▼プロフェッショナル認定コーチの条件
- ICFの定める「コーチング」の定義、コア・コンピタンシー、
倫理規定に関する同意書に同意する
- コーチ・トレーニングを200時間受講していること。
- 750時間のコーチング・セッションに関する書類を提出する
(うち無料セッションは75時間以内に限る)
- 5人のコーチング・クライアントからの推薦状
- 2人のICF認定コーチ(PCCまたはMCC)による、
コーチングスキル・経験などに関する証明書を提出する
- コーチ業界に貢献していることを示す証明
(本の出版、ICF・日本コーチ協会の活動、ボランティア活動ほか)
- ICFの認定コーチ・トレーニング・プログラムの
プログラム修了証を提出する
▼マスター認定コーチの条件
- ICFの定める「コーチング」の定義、コア・コンピタンシー、
倫理規定に関する同意書に同意する
- コーチ・トレーニングを200時間受講していること
- 2500時間のコーチング・セッションに関する書類を提出する
(うち無料セッションは250時間以内に限る)
- 10人のコーチング・クライアントからの推薦状
- 3人のICF認定コーチ(PCCまたはMCC)による、
コーチングスキル・経験などに関する証明書を提出する
- 現在コーチとして活動していることを証明するもの3種提出する
- コーチ業界に貢献していることを示す証明
(本の出版、ICF・日本コーチ協会の活動、ボランティア活動ほか)
- ICFの認定コーチ・トレーニング・プログラムの
プログラム修了証を提出する
※なお、この条件は、ICFが定める
認定コーチトレーニングプログラム(ACTP)修了者が対象となっており、
それ以外の修了者については、別の申請条件があります。
認定を取得するには、国際コーチング連盟に申請することが必要です。
なお、日本語にての申請は、日本コーチ協会にて、
翻訳の代行サービスを行っています。
コーチの認定資格を持っている人は、
2つのことが証明されるといえるでしょう。
1:コーチングに特化した教育を受けていること
2:実際にコーチングの実績を持っていること
特に、2に関しては、プロフェッショナル認定コーチは750時間、
マスター認定コーチは2500時間のコーチングをしている証明になります。
コーチングを勉強している方は、ぜひ、
この認定取得を目指していただきたいと思います。
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国際コーチング連盟 認定について▼
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