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イメージの力
コピーしました コピーに失敗しました先日『自己治癒力を高める』(川村則行著、ブルーバックス刊)という本を読みました。お医者さんの書いた本です。
その中に、脳腫瘍を患った10代の少年の話が出てきます。
彼は腫瘍を敵にみたて、毎日戦闘機で攻撃しました。イメージの中で。そうしたところ、ある日その腫瘍がすっかり消えてしまったというのです。
本の中では、少年がひとりでイメージしたように書いてありましたが、実は彼にはドクターがついていて、一緒にイメージを創り上げていったそうです。この話に詳しい心理学の先生から聞きました。
早速自分も試してみました。ひとりのスタッフに協力してもらい、わきにできていた直径1センチぐらいの脂肪の塊を戦闘機で攻撃するところをイメージしました。
「バババッッ!!!」
一度イメージを創り上げた後は、自分ひとりで、朝も昼も夜も、会社にいても、家にいても、電車に乗っていても、気が付けば、
「バババッッ!!!」
すると、なんと、なんと、なんと、わずか2日でその脂肪の塊がすっかり消えてしまったのです!
他のスタッフからは「そんなことあるわけないでしょ!」と狼少年扱いされていますが、気をよくした私は、それ以来、いろんなものを攻撃しています。
お腹の脂肪、肩のこり、足のむくみ。朝起きた時の目の腫れまで。気が付くと戦闘機に乗っています。
「パリコレ」に出るようなスーパーモデルは、ショーが近づくと、イメージの力で体型を整えるといわれています。
長嶋さんは現役時代、後楽園入りする前に、田園調布の自宅で対戦投手のボールを打つところを何度も何度もイメージしたそうです。
スピードスケートの清水選手は、長野五輪で滑走前に、自分が金メダルを取ったところを想像して思わず涙がこぼれたとのことです。
要するにイメージした通りに体は反応し、動くようです。
ひとりでもできるのでしょうが、コーチがついた方がイメージを創るのはずっと楽ですね。経験からそう思います。
アテネ五輪も近づいていることですし、誰かにサポートしてもらって「イメージの力」を試してみてはどうでしょうか?
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