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コーチをつけるとき、どんなコーチを選んだらよいかという質問を受けることがよくあります。

いくつかの条件が考えられますが、まず第一に、コーチ自身がコーチをつけていること。

そしてもうひとつは、コーチとしての経験といえると思います。

ここで「経験」と言うのは、単に年数としての経験ではなく、どのような人たちを対象にコーチをしてきたかということも、実は大切なポイントです。

これまで多くのコーチに出会いました。やはり、力のあるコーチは、コーチとしての経験が豊富です。そして、さまざまなレベルの人たちにコーチしてきたという実績をもっています。

コーチングは、その対象となるクライアントがビジネス上でどのような領域にあるかによっておよそ次の4つのレベルに分けることができます。

レベル1 パーソナル
レベル2 マネージャー
レベル3 ジュニアエグゼクティブ
レベル4 シニアエグゼクティブ

マネージャーに対するコーチングと、シニアエグゼクティブに対するコーチングとでは、コーチングの内容に違いがあります。テーマや取り扱う内容が違うといったことはではなく、実はコーチングのスタイルそのものがまったく異なるのです。

どのレベルのクライアントに対しても同じスタイルでコーチングをしていては、すべてのクライアントの成功に貢献できるわけではないということです。

どんなレベルのクライアントに対しても貢献できるようになるには、さまざまなレベルのクライアントをコーチする経験を積み重ねていくことが必要です。そうして初めてコーチとしての成長があるわけです。

プロのコーチは、常にクライアントを持ち、クライアントの成功に貢献しています。また、それを通して、日々コーチとしての研鑽を積んでいます。プロのコーチは、コーチングを極めようとしているのです。学習を通して、そして、日々のコーチングを通して。

プロのコーチとして、何よりも大切なことは、コーチ自身がコーチングから刺激を受け、コーチングの価値を実体験としてもっていること。そしてクライアントが本当に成果を生み出しているかということを含め、自分のコーチングに対するフィードバックを真摯に受け止めることだと思います。

今、私には、ローイング(ボート)の元オリンピックの強化選手をコーチしていたコーチがついています。

長きにわたるスポーツコーチの経験を経て、彼は現在、特にファイナンス関係のエグゼクティブを対象にコーチをしています。

彼は私によく言います。

「君の金メダルを取ろう」

彼と話していると、彼からコーチとしての誇り、そして、強いプロ意識を感じます。

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