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100%味方になる
コピーしました コピーに失敗しましたオリンピックも残すところあとわずかとなりました。
今年のオリンピックは、柔道、水泳、体操の男子団体、女子マラソンなど、近年にない日本選手の活躍もあり、私も何度か深夜までテレビに釘付けになっています。
今回のオリンピックで、日本選手の活躍や成績という興味以外で最も人目を引いているのがアニマル浜口さん。ご存知の通り女子レスリングの浜口京子さんのお父さんです。
アテネに出発するときの成田空港での派手なパフォーマンスをはじめ、しばしばその人目かまわぬ大仰な応援振りが報道されています。
特に23日に行われた準々決勝の応援は、一段とパワーアップしているように見えました。観覧席から身を乗り出し、絶叫するアニマル浜口さんを会場の係員が下から制止している姿が国際映像で繰り返し放映されていました。
「京子ー!」「気合だー!」
「やりすぎ。父親のくせに出すぎだ。見ていられない」というような声もききます。一年生になる私の娘も、子どもながらにも恥ずかしいようで、こんなお父さん嫌だと言っていました。
しかし、ここまで徹底的にやられると、これはこれですごいことだなと思うのです。自分がまわりからどう思われるかとか、どう見られるかという気持ちを脇におかなければこれだけの応援をすることはできないと思うのです。
「相手の100%味方になる」
これは、コーチングの基本原則のひとつです。
好き、嫌いは別として、アニマル浜口さんの応援は「100%味方になる」ことをまさに体現しているように思うのです。
絶叫はしないまでも、もしコーチがこのような迫力でクライアントに対して応援の気持ちを伝えることができたら、クライアントはそれだけで、ゴールに向けて動き出すに違いありません。
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