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リタイアメント・コーチ

毎年、コーチングの仕事で来日する旧友コーチの家を訪問するため、
今サンタフェに来ているのですが、アメリカに来る飛行機の機内誌に
コーチについての興味深い記事が載っていたので
今回はそれを紹介します。

アメリカでは、「リタイアメント(退職)」というものは、
日本における定年退職とはまた一味違った
「お祝い」「新しい人生の出発点」として、
特別な意味合いを持っています。
特に、裕福な層にとっては、夫婦で旅行三昧、ヨットで世界一周など、
まさにこれからがハッピーな人生の始まりというニュアンスで
語られることも多いのです。

しかし、バリバリのビジネスピープルにとって、仕事を離れるのは、
今までの地位、仕事、同僚、友達、アイデンティティ、
日常的な慣習のすべてを後に残し、新たな出発をするということ。
リタイアメント後、ぽっかり空いた穴を埋めるのは、
そう簡単なことではないようです。

そこで、今「リタイアメント・コーチ」の存在が注目されています。
リタイアメント・コーチは別名「アダルト・メンター」と呼ばれ、
これからの人生を再デザインするメンターとして
捉えられているようです。

記事の中には、自分が経営していたIT企業を大手に売り、
バラ色のリタイアメントを送るつもりが、四苦八苦・・・
というケースで次のようなコメントが紹介されていました。

「コーチは、様々な課題を提供してくれることで
私がもともと持っていた情熱を再認識し、
人生を再プランする際の大きな手助けになった。
コーチはボランティア活動、家族との新たなかかわり、趣味など
私のゴールを明確にし、それに沿った活動をデザインさせたのです。

また、ビジネスの経験を活かし、
かつての同僚のメンターとしての仕事も始めることもできました。

自分ひとりでも同じことはできたと思いますが、
おそらく3年かかったと思います。
コーチのおかげで半年でこれを実現することができました。」

 現在、日本でも退職後に仕事や人生の先輩として、
「コーチ」として活躍している人は増えていますが、
退職後の人をコーチする、というマーケットも、
今後日本で大きく発展するだろうということを
期待させられる記事でした。

リタイアメントコーチ・・・まさに、
人生再出発のスピードアップに大きな役割を果たすだろうと思います。

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