Coach's VIEW

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役割にマッチさせる

コーチングは人を役割にマッチさせるプロセスである。

これがコーチングの目的のひとつです。
例えば、新任のマネージャーが新しい職場に着任し、
どのぐらいの期間でその職場に慣れるかについて
2004年にハーバード大学で調査した結果、
15~18ヶ月かかると報告されています。

私たちは、より高度な役割、また能力を身につけることによって、
目的や目標を達成しています。
目標達成のために必要なのは、
どのような役割を持つのか、どのようなスキルが必要とされているのか、
それらを棚卸しし、それをリスト化し、
速やかに身につけることにあります。

新しい役割を身につける過程で興味深い点があります。

それは、それまでの役割では発揮されなかった能力が、
新しい役割を担うことで表出することがある点です。

たとえば選手時代には鳴かず飛ばずであっても、
コーチになってその才能を発揮する人もいます。
同じように、マネージャーになって
初めて能力を発揮する人もいるということです。

コーチングセッションでは、役割にマッチさせる過程で、
これまで使われてこなかった、隠れた才能や能力に焦点を当てます。

一般に、人は変化を求めますが、
いざ自分が変化する段になると、抵抗を示す傾向があります。
しかし、新しい役割を担うことによって開かれる可能性に
目を向けることは、自ら変化しようとする動機づけになります。

仕事がうまくできない理由に、
自分の役割が何であるか理解できていない、
また、その役割に自分をうまくマッチさせることができないことが
考えられます。

コーチは、その目に見えない役割にリアリティーをもたせ、
役割にマッチするためのプロセスを、コーチするのです。

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