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新しいコーチ
2006年05月10日
私は1997年から、ずっとコーチをつけています。コーチは必ず自分で探し、自分で選んでいます。
コーチをつけることで手にした成果は計り知れません。私はコーチがいることで、自分が思っていたところよりもずっと遠くまで到達し、そして、より大きな成果を手にすることができると確信しています。
コーチング・カンバセーションを通して、頭の整理や課題の設定、優先順位の決定をする。アセスメントやフィードバックを通して、自分を振り返り、自分への認識を深める。また、宿題でレポートを書くことで、ものごとをはっきりさせていくことができるようになったと思います。
コーチをつけることで、選択の幅は広がりました。また、的が絞られていて、あまりほかのことに気をとられなくなりました。
最近、新しいコーチを依頼しました。いつも最初は「これといって、目的や目標があるわけではないんだけどね」から始まって、やがていろいろ話しているうちに、仕事のことや、自分の将来について、気がつけば自分の目標を話している自分がいます。
最初のセッションが終わったばかりですが、とてもワクワクします。1回目は25分程度話しただけですが、それでも、印象に残るセッションでした。いつもそうですが、視界が開け、未来を垣間見る思いです。
さて、私のコーチから、さっそく宿題が送られてきました。
「10歳のときのあなたの夢は、どんな夢でしたか?」
「30歳のときのあなたの夢は、どんな夢でしたか?」
「あなたの今の夢は?」
ほかにもいくつか宿題はありますが、これが一番時間のかかる宿題です。
この宿題に取り組んでいる間、少なくとも私は、私について思うわけです。日々の仕事に忙しくしているとき、この宿題をみて、私の人生は今だけではなく50年前も、昨日も、20年前も、いろいろな「今」があったことを思います。普段はもちろん忘れていますが、宿題をやりながら、人生に厚みを感じます。それから、ほかの人にも聞いてみたくなります。
「10歳のときの夢はどんな夢?」
この質問に答えてから今の仕事に戻ると、これまでとはまるで違う取り組みができることに気づきます。
今回で3人目のコーチですが、今回のコーチを選んでとてもよかったと思っています。
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