Coach's VIEW

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聞く能力

 先週末は、ハーレーン・アンダーソン
(『会話、言語、そして可能性』の著者)のコーチングを受けました。

 いつも新鮮なのは、彼女の聞く姿勢です。
 私に興味をもち、私を理解し、
 私を学ぼうとするあり方が伝わってきます。

 質問の数はあまり多くありません。
 しかし、いくつかの質問は、私の視野を変え、
 深く考える機会を与えてくれました。

 その中のひとつに、

 「あなたは、自分の部下が、部下自身の創造性やリソースに
 アクセスできるようにするために、何をしていますか?」

 というものがありました。

 結論から言えば、
 計画的にやっていることは何もなく、
 部下が自分の創造性とアクセスできるようになるために、
 自分は何ができるんだろうと、考え込んでしまいました。

 普段私たちは「知らないことを、知らない」わけですから、
 知らないことを知りようもないところにいます。
 よく言われる「わかったつもり」になっています。

 しかし、自分は知らないという事実に遭遇すると、
 初めて、知ろうとする姿勢、聞いてみようという姿勢が
 うまれるように思います。

 ハーレーンの質問にその場では答えられなかったのですが、
 その後、スタッフに聞きました。

 「君はどんなときに創造的だと思う?」
 「どんな条件が揃うと、創造的になれる?」

 一つひとつの答えは新鮮で、そして何よりも、
 その人への興味が喚起されることに驚きました。

 人はとりあえず、自分のわかっている範囲で判断し行動します。
 しかし、ときどき自分がわかったつもりになっていることを
 見直す機会がないと、現実に不適応を起こしてしまいます。

 その最初の兆候は、話を聞いていて
 「つまらない」と思うこと、興味がもてないこと。
 そして、その原因は
 相手の話がつまらないからだと決めつけてしまうこと。

 そういう一面も確かにあります。
 しかし、見方、聞き方がパターン化している自分を
 意識する機会がないのは、残念なことだと思います。

 「わかったつもり」になっていましたが、
 聞き方についてはもう一度、練習しようと思いました。

 1.待つこと

 自分の話をするために、部下の話が終わるのを待つのではなく、
 部下が十分に考えて、そして話せるように、待つ。

 2.自分の話はしない

 部下の関心を自分にむけさせない。
 私たちは、自分について話すとき、そのほとんどは、自慢話です。
 部下について知ることが目的であることを、忘れない。

 3.否定的な反応をしない
 
 聞くのには忍耐がいります。
 「でも」「だけど」「そうはいうけれど」「そうかなー」
 「しかし」、これを使われると、話すのがいやになります。


 このところ、わかった気になって、
 たかをくくって、痛い目を見ました。
 わかっていることは確かに大切なことですが、同時に、
 わかったような気になっていると、老化が進むと思いました。

 あなたは、自分の聞く能力を上げるために、今日どんなことをしますか?

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