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もしも社内にコーチがいたら

もしも社内にコーチがいたら | Hello, Coaching!
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もし、あなたの会社に社内コーチがいたら、どのようなビジネスインパクトを生み出すと思いますか?

社内コーチとは、社内にいて必要に応じていつでもコーチングを行う人です。

たとえば、
・営業に出る前に、どのように話すか、何がポイントなのかをはっきりさせる
・目標面談を行う前に、話のポイントは何か、部下のタイプは何か、落としどころは何かについてはっきりさせる
・たくさん抱えてしまった仕事を整理する 
などなど。

実際に、社内コーチの存在は、風土改革はもとより、売上げの向上、利益率アップ、離職率の低下など、さまざまなビジネスインパクトを生み出しています。

都内で整体マッサージをチェーン展開している企業が、社内コーチを取り入れました。その店長Aさんの事例をご紹介します。

Aさんは、10名の部下をもつプレイングマネージャー。もちろん、個人の売上げはダントツ。その実績をかわれて店長に抜擢され、約1年が経ちました。Aさんはこの4月から、店舗の売上げを上げることをテーマに社内コーチを受けています。

社内コーチ「お店の売上げを上げるためには何が必要だと思いますか?」
Aさん「スタッフが、私と同じかそれ以上の売上げを上げることですね」
社内コーチ「それを実現させていくポイントは何ですか?」
Aさん「スタッフにもっと自発的に動いてほしいんですよ。それがポイントだと思います」
社内コーチ「なるほど、なぜ自発的に動いてくれないんだろう?」
Aさん「若い子たちは、やり方がわからないのかも知れません。やる気はあるんです。少し教えてあげると、ぜんぜん違いますから」
社内コーチ 「ということは、Aさんがもう少し指導する時間を増やせばいいということですか?」
Aさん「そういうことになりますね。今話していて、自分はお客さんを減らして、若い子を指導する時間を増やした方がいいのかなと思いました。もっともっと自分の売上げを伸ばさなければいけないと思っていたんですが、それよりも若い子を伸ばした方がいいに決まってますよね」
社内コーチ「そのために、Aさんに具体的にできることは何ですか?」
Aさん「自分の指名はこれ以上増やさず、部下を指導する時間を増やすことにします。それから、気になっている新人がいるので、今日のお昼に誘って話してみます」

Aさんは、1週間に2~3回、朝5分間の社内コーチを受け続けています。2ヵ月後、2人のスタッフがAさんの売上げを上回りました。お店全体の売上げも約20%アップしています。

もし、あなたの会社に社内コーチがいたら、どのようなビジネスインパクトをもたらすでしょうか?

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