Coach's VIEW

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すばやい実行を可能にするためのコーチング

 コーチの仕事は、クライアントのコントロール力を引き出し、
 それを使えるようにすることにあります。

 コントロールとは、ものごとをスタートし、
 チェンジし、そしてストップすることを意味します。

 「リーダーシップ」の能力も、それに近いものだと思います。

 さて、コーチは、クライアントが自ら行動を起こし、
 行動を変え、行動を止められるようにコーチングをします。

 また、行動を起こす、変える、止める、
 そのスピードも、コントロールの対象となります。

 たとえば、組織において、さまざまな経営上の決断を
 すばやく実行に移せるようになることは
 コーチングを導入する確かな目的のひとつになります。

 新しい戦略の導入や企業合併の際には、
 組織全体の改革が必要となります。

 多重の構造、システム、文化を、
 「ひとつ」の統一された構造、システム、文化に
 変えなければなりません。それも速やかに。

 組織は、そのためにコーチングを導入します。

 ゆっくりした動きは、成功の可能性を低くします。
 老化した組織は、企画、計画に膨大な時間とコストをかけて、
 タイミングを逸します。

 また、プロジェクトの実施がスタートしてしばらくすると、
 抵抗勢力が生まれ、ゆっくり動いていくうちに、
 その抵抗勢力の力が増し、サボタージュが始まります。

 そのことによって予期せぬ事態が引き起こされ、
 関わる人たちの熱意が失われます。

 その間、コストは膨らみ、実行のための努力は無に帰すのです。

 一方、すばやい実行には、以下のようなメリットがあります。

  ・実行する際に立てた仮説が古くなりすぎることはない
  ・予期せぬ事態が起こりにくい
  ・社内/社外からの抵抗勢力を未然に防ぐことができる
  ・パフォーマンスの溝が早く明らかになるため、早い修正が可能である
  ・早く動くことによって、ポジティブなフィードバックのサイクルがつくられる
  ・組織の代謝がよくなる
  ・望ましい業績が増長する

 コーチは、スピードをコーチします。

 すばやく実行に移せるようになるために
 必要なツールやシステムをクライアントに備えさせます。

 早いことが全ていいわけではありませんが、
 コーチはクライアントに可能な限りすばやい実行を要求します。

 スピードがなければ実現できないことは、決して少なくありません。

 また、スピードを上げるために具体的にやれることもあります。
 たとえば、言葉を統一して使うようにしたり、
 ナレッジを共有するためのシステムを導入するなど。

 それらをベースにしながらコーチングをすることで、
 さらに効果があがると考えられます。

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