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あなたのタイプは?
コピーしました コピーに失敗しました「何か美味しいものを食べに行こうか」と私。「いいよ。行く、行く!」と答えるのは中学3年の長女。「どこに行くの? 何を食べるの?」と質問してくるのは小学3年の次女。
人をタイプに分ける方法はたくさんあります。中でも、コミュニケーションのスタイルに焦点を当てたものが、コーチングで使う、4つのタイプ分け™です。
・自分が「決断」することを重視するコントローラー
・人に「影響」を与えることに喜びを感じるプロモーター
・人との「合意」や「協調」を重視するサポーター
・ものごとの「正確さ」を大切にするアナライザー。
私からの楽しげな誘いにノリで応じる長女は、たぶんプロモーター。店や料理の内容などの具体的な情報求める次女は、おそらくアナライザーです。
昨年の夏、東京のお台場で冷凍マンモスの展示をしていました。地球温暖化の影響で地表に現れたという、愛・地球博で話題になった、あのマンモスです。
アナライザーが重視するのは
8月のある日、私は、「お台場にマンモスを見に行こうよ」と次女を誘いました。ところが次女は、すぐに「うん」とは言いません。「そこに何があるの?」「どんなところなの?」と、次々に質問をし始めます。「マンモスってなに?」「それ気持悪くないの?」などなど。
私は、娘をどうやって乗せようかと頭を捻り、「きっと夏休みの自由研究の材料になるよ」と答えました。すると「ふーん、じゃあ行こうかな」と彼女は納得。
実際にマンモス展の会場に足を運ぶと、彼女は驚くほど熱心にメモを取り、学芸員からの説明を真剣な眼差しで聞いていました。
アナライザーが重視するのは「正確さ」や「失敗しないこと」です。ですから、何よりも、具体性やデータなどの納得できる根拠を求めるのです。
アナライザーの、考えながら何度も理由をたずねたりする態度は、ときに「細かすぎる」「いちいちうるさい」と映ることもあるかもしれません。 アナライザーには、「とにかくやってみよう」などとノリで誘うのではなく、具体的で納得できるような言葉を添えると比較的スムーズにコミュニケーションが進みます。
ところで、私は、次女のことを、アナライザーだけではなく、自分の判断を大切にするコントローラーの傾向もかなり強いと見ています。ただ、ゆっくり正確に伝えようとする話し方や、上記の例のような決断までのプロセスから、ときおりアナライザー的な要素が垣間見えるのです。つまり、次女はコントローラー・アナライザー。
ちなみに、私自身はプロモーター・コントローラー。人に影響を与えることに喜びを感じ、かつ自分で決断することを好むというわけです。
コーチングの三原則のひとつである「テーラーメイド(個別対応)」。その基本は、相手のタイプに合わせてコミュニケーションを交わすことです。
そのためには、まずは自分自身のタイプを知ること、そして、タイプ分け™の考え方に対する理解を深めること。
ぜひ、タイプ分けのテストを試してみてください。
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