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フィードバックをもらう

フィードバックをもらう | Hello, Coaching!
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毎月第4週目が終わると、心穏やかでない日々が訪れます。

私は毎月、コーチ・トレーニング・プログラム(以下CTP、現在のコーチ・エィ アカデミア)で約20人の受講生を対象に、コーチング・スキルをトレーニングするクラスを行なっています。

たとえば、「コーチング・カンバセーション」というクラスを毎週1時間、同じグループに対し4週に分けて行なっています。

この4週目が終了した時点で、受講生20名の方に

・私のクラスに参加して学びがあったか
・わかりやすかったか
・気づきがあったか
・コーチとしてのモデルとなっているか

など、10項目について10点満点で点数をつけていただき、また、具体的にコメントも書いていただいています。

10、10、10という点数が続くとほっとし、5、6などの点数を見ると瞳孔が縮まります。

「もう少しポイントを絞ってティーチングを多くして欲しい」などの具体的なコメントを読むと、胸の鼓動が激しくなり、「ロールプレイがとても参考になった」というコメントを読むと安堵します。

これが毎月の第4週に行なわれるのです。

しかし、このフィードバックがあるからこそ、毎回自分がやっていることを確認することができ、軌道修正できます。

CTPは、クラスコーチと受講者という立場であっても、お互いに学習しあう関係であることが、大きなメリットであり、価値あるものとなっているのです。

コーチとクライアントとの関係も同じです。クライアントとの契約が終わると、エバリュエーション(評価)をしてもらいます。ここでも、コーチとの関係で学んだこと、身につけたこと、気づいたことについて、点数とコメントによってフィードバックしてもらいます。

同様のことを、私は、自分のコーチに対しても行ないます。ちょうど数日前、中間エヴァリュエーションを行ないましたが、

・自分がコーチの何に対して価値を見出しているか
・今後、成果を出し続けるためには、どんなリクエストがあるか

などを具体的に相手に伝えることで、自分自身のコミットメントと責任のありかが明確になります。

フィードバックをもらう、する、というのは、コーチとクライアント(または受講生)との関係において、必要不可欠であり、この行為そのものがダイナミックな体験となります。

ところで、最近、職場のスタッフ全員から、私のマネジメントスキルについて、360度フィードバックをもらう機会がありました。

これは、読むだけで目が覚めます。実感したことは、ひとつ。「人は自分のことを見ている」。たとえば、「一流のコーチとして、もう少しグレードの高い服装をしたほうがいい」 などというフィードバックは、次の日の服装を選ぶ態度にすぐに影響しました。

また、手前味噌になりますが、新しくなったウェブサイト、Test.jpの目玉、「タイプ分け360度」テストは、実に驚きです。このテストでは、自分が思っている自分と、周囲が見ている自分、両方の視点から、自分のタイプを知ることができます。

私は自らのコミュニケーションタイプを「プロモーター・サポーター」と思っており、その中でも、サポーター色が強いと思っていました。しかし、このテストで知った、周りから見た自分のタイプは、「プロモーター」の次に「コントローラー」が高かったのです。私はこのことに、心底驚いています。

このように、フィードバックをもらうと、自分自身に対する新発見が多くあり、実にエキサイティングです。最近、コーチをするうえでも、クライアントの方に、まず周りからフィードバックをもらうことを推奨しています。

自分のことについて知る確実な方法は、周りからフィードバックを得ること。この効果を実感しています。

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