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コーチングとは『聞く』こと

コーチングとは『聞く』こと | Hello, Coaching!
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インターネット書店で「コーチング」のキーワードで検索すると、400冊近い検索結果が出てきます。そのほとんどは、ビジネス書です。

また、弊社で行なっているコーチの育成プログラムには、経営者、管理職、ビジネスマンが多数参加されており、コーチングに関するニーズがビジネスの領域で高まっていることを実感します。

しかし、ビジネスにおいて、「コーチング」という言葉はまだ一般的な用語とは言えません。

「コーチングをする」「コーチングを受ける」「コーチングを体験する」など、さまざまな表現が使われてわかりにくくなっているのも事実ですし、「質問すること」「聞くこと」などが代表的なコーチングのスキルとして取り上げられますが、実際にどう使うのかが見えにくいということもあります。

そこで、弊社のプログラムに参加している方が、どのような動機でコーチングを学ぶことを選び、どんな場面で活用し、また成果を得ているのかご紹介することで、実情をお伝えしたいと思います。

【コーチングを学ぶ目的 トップ3】

1位 仕事でコーチングを活用したい
2位 コミュニケーションスキルを向上させたい
3位 プロコーチとして仕事をしたい

1位の詳しい内容を見ると、
・課長に昇進したのを機に、マネジメントに活用したい
・経営者として、社員との関わり方が間違っているように感じている
・マネジメントスキルや専門スキルを学んできたが、それだけでは不十分だということを実感している
・職場でスタッフと円滑なコミュニケーションを取り、仕事のしやすい環境を整えて、離職率を下げたい
・部下の能力を引き出す会話が出来るようになりたい
・動機づけがうまくなりたい
・人の強みや役割がわかっても、どう使えばいいのかわからない
など、具体的であり切実です。

そして、コーチングとは、人を育成したり、人の能力を伸ばすことである、という認識が前提にあり、そのスキルを身につけたいと思っている人が大多数を占めています。

では、学んだコーチングスキルを、どのような場面で活用し、成果をあげているのでしょうか。

【コーチングを学んだ成果 トップ3】

1位 相手に自由に話をさせるコミュニケーション力が身についた
2位 人の話を積極的に聞けるようになった
3位 多様な価値観を受け止めることができるようになった

具体的には、
・人の話を根気強く聞くことができるようになった
・「聞いてくれてありがとう」と言われる場面が増えた
・「いい質問ですね」と言われたことから、的を射た質問ができたことを感じた

また、
・家族とのコミュニケーションが建設的になったと感じている
といったものもあります。

コーチングスキルを活かしている具体的な場面としては、
・社員やお客様との関わりの中で、こちらから一方的に伝えるのではなくて、相手の考えを引き出すようにしている
・社員との個人面談での質問に応用している
・打合せの場や仕事に関する会話において、先入観を持たず、興味を持って相手の話を聞くことを実践するようになった
・新しい部署に移ったときに、人のタイプをいち早く把握し、目標達成に活かした
・ミーティングの場で、「まずは聞いてみる」という姿勢でいるようになった
などが挙げられました。

特徴的なのは、「聞く」ということのスキルアップを約8割の人が実感し、それを活用している場面が多いということです。

コーチングには「人を動かす」「自発性を促す」「考えさせる」といった成果が期待できますが、それは、「聞くこと」のスキルアップと深く関係しているのがよくわかります。

あなたのコーチングスキル、ひいては「聞くスキル」は、どれくらいありますか?

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