Coach's VIEW

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老化のポイント

組織では、エネルギーのレベルが話題にされます

リーダーシップが発揮され、イニシアチブ(主導権)がはっきりしているとき、
エネルギーが高いと評価されたり、
アイディアを自由に出し、いい関係を保ちながら仕事を進めていくチームが、
エネルギーが高いと言われたりします。

プロジェクトやグループの中でばりばりと前進し、
周りの人たちを勇気づけていく人は、
「エナジャイザー」(精力的に活動する人)と言われます。

反対に、エネルギーを消耗させるタイプの人もいます。
どんなに有能であっても、チームとの関係が築けず、
会話を非生産的で面倒なものとして考えます。

このタイプの人は、ミーティングにおいても批判的な態度であったり、
無関心を装い、それでいて周りの注意を引きます。
注意を向けさせながらも、決して責任を取ろうとはしない。
そうやって、周りの人たちを疲れさせていきます。

組織の中には、エナジャイザーと、非エナジャイザーが存在するのです。

それは、成長のスイッチを入れる人と、
老化のスイッチを入れる人のような役割を果たしているものです。

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弊社では毎日、アンケートシステムを使って
社員一人ひとりのエネルギーレベルを記録しています。(※欄外参照)

「とても低い」から「過剰に高い」まで7段階に分け、
社員自身が、自分のエネルギーレベルについて主観で記録します。
また、その理由もメモします。

数週間から数ヶ月間記録して、グラフにして表すのですが、

■エネルギーレベルを毎日計測するだけでも、
 計測しないチームよりも、エネルギーレベルが上がる

■自分がどのようなときにエネルギーが上がり、
 どのようなときにエネルギーが下がったと感じるかを知ることで、
 ある程度コントロールが可能になる

■エネルギーの高低は、チーム内のコミュニケーション、
 マネジメントに大きく左右されている

など、興味深い結果が見られました。

また、社内で集計したアンケート結果や、これまで蓄積してきたデータから、
エネルギーを奪ってしまう原因については、以下のような内容が挙げられます。

・ マネジャークラス以上の人が、自分で手を動かさない

・ 余計なことに関しては話に関わってこない

・ 決裁に時間がかかる、決裁に関係者が多すぎる

・ 解決できない課題をうやむやにする

・ 怒鳴って解決を図る

・ 論理性がない

・ 結論が出ないまま、だらだらと続く会議や業務推進

・ 上司が部下を指導するときに、
 経験でしか仕事ができないという印象を部下に与え、
 経験者以外の意見を認めない文化が形成されていると感じさせる

・ 事例が無いものについては、なかなか取り組もうとしない

・ 新しい考えを採用するというリスクをまったく取らない

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エネルギーのレベルを目で見ることはできません。
しかし、それは体感しているものです。

誰が場にエネルギーを持ち込んでいるのか、
また、誰がエネルギーを奪っているのか、それに気づいていること。
どのような態度がエネルギーを上げ、
どのような態度はエネルギーを奪うのかについても、知っている必要があります。

他の人のエネルギーを奪うのは論外ですが、
他の人のエネルギーをどうしたら上げることができるかについて知ることで、
「場」のエネルギーを上げることが可能となり、
それは、自分自身にも影響してくるのです。

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