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コーチを探せ

コーチングスキルを学んだけれど、どのような場面で使えばいいのか?

コーチとしてのトレーニングを受けた人からの質問です。
「聞く」、「質問」、「アクノレッジメント」など、
コーチングのスキルを学んだけれども、いつどのように使うのか?

そのときには、次のように応じています。

「周りにいるコーチを見つけてください」です。

1990年頃に登場した『ウォーリーを探せ!』という絵本をご存知ですか?

ページ一杯に描かれた群衆の中からウォーリー君を探すもので、
最近ではウェブ版などもあるようですが、
まさにあのゲームに参加する感覚で周りを見回してみることです。

国際コーチ連盟による、コーチのコア・コンピテンシー(※欄外参照)という
ガイドラインがありますが、それは、
「コーチングのやり方」をうたっていないところに
注目していただきたいと思います。

このコア・コンピテンシーは、
「目標を達成するよう人を前進させる能力がある人」に
どのような特徴があるかを洗い出し、言語化し、
グループ化したもののリストです。

すなわち、すべてのコア・コンピテンシーには、
その能力を備えているモデルがいたということになります。

ですから、モデルがいるという視点でこのコア・コンピテンシーを読み直すと、
自然に自分の周りにいる人を思い浮かべることができます。

冒頭の質問への答えとして、次のエクササイズをおすすめします。

 1.以下は、コーチのコア・コンピテンシーに基づいています。
   項目を読み、そこから連想できる人を思い浮かべてください。

   □ 相手との関係性を作ることに長けている人は誰か?
    ・信頼感や親密さを感じさせる
    ・相手をうまくいかせるという存在感がある

   □ 効果的なコミュニケーションを取っている人は誰か?
    ・人の話をよく聞いている
    ・強力な問いを投げかけている
    ・関わり方が率直である

   □ 成果を出すことを促し、学びを体験させる人は誰か?
    ・気づきが促される
    ・行動的になれる
    ・計画の立て方や、目標がはっきりとする
    ・責任が明確になり、確実な進捗を促される

 2.思い浮かべた人に注目し、それぞれの項目に関して、
   その人が具体的に行なっていることを観察してみてください。

   どのような場面、どのようなタイミングで、誰に対して、
   どういうことを行なっているでしょうか。

以上のことを1週間続ければ、コーチングスキルの数々が、
リアルに実践されているのを目のあたりにすることでしょう。

コーチングのスキルは、「特別なやり方」ではありません。
職場で間違いなくそれらは、日常的に行なわれており、
それを実践しているモデルはあなたを含めて大勢います。

実際使われる場面で、無意識に使われているスキルを特定し
体系化したものが、コーチングのトレーニングで行なっていることです。

トレーニングで学んでいることをもとに、もう一度日常に目を向けて
再認識してください。すると、そのスキルは、使えるものになります。

まずは、ウォーリー君を探すように、コーチを探してみてください。

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※コーチのコア・コンピテンシー
http://www.coach.or.jp/coaching/competency.html

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