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3分間コーチ ~要望する~
2008年03月26日
3分間コーチは、コーチングを実際に使う場面の選択に着目しています。何を話すのか、どうコーチするかではなく、その場面を見つけ出すための視点です。場面やタイミングを見つけることができれば、会話は無理なく起こすことができます。
どんなにコミュニケーションの取り方を練習しても、実際に使う場面を見つける目が無ければ、それは使われないままになってしまうでしょう。コーチする場面やタイミングは、単に部下を観察しているだけで見つかるものではありません。時に上司である自分自身から積極的に働きかける場合もあります。
「要望」する
そのひとつに「要望」があります。普段から部下に取って欲しい行動、変えて欲しい行動に「気がついた」ときには、それをはっきりと要望します。
何をすべきかを諭すのではない。正論を述べるのでもない。会社の方針だからと相手に迎合するのでもない。上から命令するのでもない。はっきりと「要望」することです。
してほしいこと、してほしくないことを要望することです。決して脅すのではなく、命令するのでもなく、要望する。
話を聞いてほしいときには、「わたしが話しているときには、こちらを見て聞いてください」
後輩の育成を求めるのであれば、「後輩の話を聞いて、彼を育ててください」
納期を守らせたければ、「納期を守ってください」目を見て、はっきり「要望」する。
遠まわしな言い方ではなく、直接、毅然と要望することです。
コミュニケーションとは、基本的に要望することを意味しています。
自分から変化を起こすということは、自分からコミュニケーションを始めること。それは、相手に何かを要望することから始まります。
要望に対する反応は、「YES」か「NO」
そして、要望に対する反応は、「YES」か「NO」です。
また、簡単に要望が通るとも思えません。
要望を通すために、次に何を試みるかについても予測できます。自分から起こす変化と、それに伴うストレスはおよそ、予測がついています。
従って、ストレスのレベルもある程度コントロール可能です。
変化にはストレスがあります。しかし、受身でいるよりは、自分から変化を起こすほうが、ストレスは少なく済みます。また、自分に責任感や自律性をもたらす機会になるでしょう
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