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覚悟
コピーしました コピーに失敗しました「覚悟」という言葉を辞書で引くと、こうあります。
最大の努力をはらわなければならないときがくるのを悟って、心を決めること。迷いを去り道理を悟ること。さとり。
私は26歳の時にタバコを止めました。20歳の頃から吸い始めて、1日に40本ぐらい吸う、かなりのヘビースモーカーでした。
それまでにも何回か禁煙を宣言したことはあるのですが、ことごとく失敗。
そのときの宣言も誰も信用してはいなかったのですが、私はそれ以来、タバコをぴたりと止めました。
それまでと何が違ったのか。簡単に言えば「決めた」ということなのですが、一生タバコを吸わないという「覚悟」を決めた、というような感覚に近かったように思います。
それ以来、人生の中で「覚悟」を決めたことがいくつかあります。
コーチ・トゥエンティワンという会社で人生をまっとうする。
自分が引退するまで会社を成長させ続ける。
現在いる部下を自分を追い越していくような人材に育てる。
奥さんと子供たちを幸せにする。
などなど。
覚悟を決めればこっちのもの。なんといっても覚悟しているわけですから、これ以上強いものはない。
覚悟を決めた人たちと楽しく仕事をする。遊ぶのも、その瞬間は遊ぶことに覚悟を決めた人たちと遊びたい。これが私の理想です。
ある大手生命保険会社のマネージャーの方から聞いた話です。
「会社を辞めたがっている部下は雰囲気でわかります。僕の仕事は、そういう部下を覚悟させること。話も聞くし、説得もする。おどし、すかし、なんでもやるけど、この仕事をやるしかないと部下が自分で覚悟を決めない限り、そいつの将来は無いんですよ。本当のところ、やる気とかモチベーションとか、そういうきれいごとじゃないんですよね。覚悟した奴だけが何とかなるんだと思いますよ」
コーチングの目的は、「相手の目標達成に向けての行動を促進すること」。
覚悟の無い相手にコーチングをしても意味がありません。そして、相手を覚悟させることは、コーチの最も重要な技なのだと思います。
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