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ライティング・コーチ
コピーしました コピーに失敗しました私には、今までに2回、ライティング・コーチがつきました。ライティング・コーチとは、「書くためのコーチ」です。
1回目は5年前、『やりたいをやるに変えるコーチング』という本を執筆したときでした。そのときの編集者はとても優秀で、ミーティングのたびに、私に話させるための問いかけをたくさん投げかけてくれました。
質問に触発されて自由に話しているうちに、私自身の経験が物語となり、その物語が本になるという刺激的な体験をしました。
今のライティング・コーチは、現在進行形でお世話になっている「All About(オールアバウト)」プロデューサーの中川朋子さんです。
実は、総合情報サイト「All About」で「コーチング・マネジメント」のガイドを務めてくれないか、と声をかけていただき、その準備にこの数ヶ月費やしていました。
ご存知の方も多いと思いますが、「All About」は、「その道のプロである専門家(ガイド)が、情報提供やナビゲートを行う総合情報サイト」をキーワードに、あらゆる分野の専門家が情報をウェブサイトに紹介しています。ガイドの仕事は、中立的な立場で専門的な情報を記事にすること。情報の有益性だけでなく、いかに魅力的に記事としてみせるかが勝負となっています。
中川さんご自身も、弊社のコーチ・トレーニング・プログラム(以下CTP、現在のコーチ・エィ アカデミア)の修了生で、コーチングの有用性や効果を実体験されているだけあり、私の書く記事に対して、以下のメッセージを投げかけながら、実に辛抱強くコーチしてくださいました。
・「第三者に読んでもらいましたか?」と他の人との関わりを促す
・「読者だったらどう思うでしょうか?」と違う立場からの視点を持ち込む
・「平野さんの記事は専門性が強いです。初心者はよくわかりません」など、具体的なフィードバックをする。
・「あなたらしいキャラクターは何ですか?」と私自身に対する問いかけがある
・「まずやってみましょう」とスモールステップから始めて、発展させる
・「平野さんならできるはずです」と常に勇気づけし、後押しする
記事は原型がわからなくなるほど何度も書き換えましたが、そのプロセスに辛抱強く付き合ってくださり、毎回のフィードバックセッションの中で、中川さんは新しい発見や、気づきをもたらしてくださいました。まさにライティング・コーチです。
コーチングや、コーチングによる効果を、新しいマーケットに向けて発信できることにワクワクしています。そして、今後も引き続き「書くこと」をコーチされることによって、新しい発見や気づき、成長を私自身が手にする可能性を感じています。
コーチングは、相互の成長の喜びなのだということを、今回の経験、中川さんとのやりとりであらためて実感しています。
リアルタイムで、そのプロセスを一緒に見ていただきたいと思います。
2月17日からスタートしました。
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