Coach's VIEW

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止まって観る

5月31日、私は51歳の誕生日を迎えました。

この50年間の中には、いくつかのターニングポイントがありました。
そのひとつは、10数年前に、コーチングを知ったこと。

「コーチは、相手の目標達成をサポートする」

相手のためにコミュニケーションを交わす、というコーチングの発想そのものが
私にとってインパクトでした。

相手のためのコミュニケーション。

その概念について、頭では理解できるのですが、
今自分がとっているコミュニケーションが
相手のためなのかどうかを意識することはほとんど無いわけです。

なんとなく、部下のためにしゃべっているとは思っていますが、
本当にそうなのか深く考えたことはない。

それまでの私は、コミュニケーションを、相手のためなのか、自分のためなのか、
それを区別する視点そのものがなかったのだと思います。


私たちは日々大量のコミュニケーションを交わしてはいますが、
それでコミュニケーションがうまくいっているわけではありません。
字は書けるけれど、練習しなければうまくはならないのと一緒で、
コミュニケーション力を向上させるためには、そのためのトレーニングが必要です。

コミュニケーションのトレーニングの目的は、
スキルを学習し、それを使いこなせるようになることですが、
その過程で最も大切なことは、今自分自身がどのようなコミュニケーションを
とっているのかを、同時進行で客観的に捉えること。

自分自身を「止まって観る」。

つまり、人とコミュニケーションをとっていると同時に、
自分の内側とコミュニケーションをとる。
しゃべりながらもう一人の自分が自分を観ている感覚といってもいいでしょう。

今とっているコミュニケーションは、相手のためなのか、自分のためなのか、
自分自身を「止まって観る」。
それに気づくことができれば、続けるか、変えるか、やめるか、
次の選択がはじめてできるわけです。

コーチングのトレーニングには、自分のコミュニケーションを観るための
さまざまな視点が用意されています。


・相手のための質問、自分のための質問、相手と自分のための質問

・コーチングとティーチング

・「聞く」ための12のポイント

・目標達成に向かっている会話と向かっていない会話

・部下育成に対して「関心を持つこと」と「意図を持つこと」の違い


これらの視点は、100以上のコーチングスキルとして分類されています。

もし、あなたの会社のマネージャーが、

「コーチングとティーチングをうまく使い分けることができたら」

「相手のための質問を使いこなせたら」

「部下育成に対して、具体的な意図を持つことができたら」

「もう少し部下の話を聞くことができたら」

「効果的な目標面談を行うことができたら」

たったひとつのスキルでも、ほんの少しの変化でも、
それは組織に確実なビジネスインパクトをもたらすでしょう。


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今日一日、自分を止まって観てください。
今とっているコミュニケーションは、誰のためのコミュニケーションなのか?


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