Coach's VIEW

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それで、未来を予測する

コーチングは、頭で考えていることと
実際の行動を一致させるプロセスですが、
その2つの間をつめていくために、さまざまなツールを用います。

ツールとは、たとえば、アセスメントや各種ドリル、
エクササイズなどです。
 
特にコーチングで重要視されるのは、
クライアントの状態やチームの状態、
組織全体の状態などを計測するツールです。

それで、未来を予測する。

人間ドックのデータも、遺伝子解析も、
未来を予測するための情報であり、
BS(貸借対照表)やPL(損益計算書)も、
単なる過去分析というだけでなく、
そこから未来を予測できるツールでもあります。

組織のモラルサーベイも、
コミュニケーションやソーシャルキャピタルの指数を出すことも、
すべて、未来の予測につながっています。


アメリカの業界調査会社である
Bersin & Associates社が2009年1月に実施したリサーチによれば、
91%の企業が、企業トレーニングの有効性を測定するため、
そして、企業の現状を知るためには、
メジャメント(測定基準)が必要だと考えていることが明らかになっています。

しかし、実際に、優れたメジャメントをもつ企業はたったの16%に過ぎず、
さらには、77%の企業が人材のタレント・ギャップを見極めるための判断基準を
もっていないことが分かっています。


コーチングにおいてコーチとクライアントは、
そこで交わすコミュニケーションから、
クライアント個人、そしてチームや組織全体に関するデータを集め、
それを計測します。
そうすることで、クライアントは、
未来を予測し、行動を選択できるようになるのです。

さらに、企業におけるコーチングにおいて
「考えていることと行動を一致させる」こととは、
その組織に求められる個人の能力や、マネジメントの能力などを計測し、
それを、具体的にクライアントに身につけさせることだということもできます。

そうする場合、360度フィードバックシステムを用いる方法も有効ですが、
それだけでは、目標やテーマを設定するのに、充分な情報とはいえません。

もっと広範に情報を拾い、測定し、
それに基づいて、コーチとクライアントの間で、
具体的な戦略や戦術を練る必要があります。


コーチングは、エビデンスに基づいた
「エビデンス・コーチング」へと進化し続けているのです。

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