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面談を月1回1時間と、月2回30分ずつでは、どちらが有効なのか?

面談を月1回1時間と、月2回30分ずつでは、どちらが有効なのか?
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「部下と、目標や成長について1対1で対話する時間をとることが大切」

そう思っているリーダーは多くいらっしゃいます。

ただ、実際には「なかなかその時間がとれない」

というのが現実ではないでしょうか。

限られた時間の中で対話するのだとしたら、

可能な限り、効率的な時間にしたいものです。

さて、もし、部下のための時間を

1ヶ月に1時間しか確保できないとしたら

どのように時間をとると効率的なのでしょうか?

この問いのヒントになる

コーチング研究所の調査結果をご紹介します。

調査は、コーチングの期間終了後、

コーチングを受けた人が「コーチングによる効果」22項目について

5段階で評価したデータの分析結果です。(*1)

まず、1回のセッションの「対話時間」について検証しましょう。

対話の時間が長ければ長いほど、現状の整理や目標の明確化、

行動計画等、様々な話をじっくりできるのではないかという印象があります。

私自身も、調査の分析前は、時間を多く投資する分、

それだけ成果も比例して大きくなるのではないか、

と仮説を持っていました。

しかし、それを強く裏付ける分析結果とはなりませんでした。

図1.  コーチング時間別にみた コーチングの効果 (22項目)の違い

セッション時間が30分のグループに比べ、

70分以上のグループで評価の高い項目はわずかひとつ、

60分のグループでも3つだけでした。(*2)

60分は30分の2倍ですが、

2倍の時間を投資すれば、成果も2倍となるほどの

大きな差は見られませんでした。

スタンフォード大学で教鞭をとるティナ・シーリグは、

クリエイティビティ(創造性)を高める9つのポイントのひとつに

「時間」をあげています。

彼女によると、短い時間のプレッシャーにより、

人は余計な議論をせず、すばやく決定ができるそうです。

長い時間の対話は、集中力や緊張感をなくし、

質の低い時間も生まれてしまうということが推測されます。

次は、コーチングの「頻度」についてです。

対話の機会をどのくらいの頻度でもつと成果につながるのでしょうか。

図2のグラフは、次の4つのグループに分けて分析したものです。

  ・2週間以内に1回

  ・2~3週間に1回

  ・3~4週間に1回

  ・4週間以上に1回

図2.  コーチング頻度別にみた コーチングの効果 (22項目)の違い<br />


結果として、「2週間以内に1回」と、間隔が一番短いグループが、

22項目中、14項目において高い結果となりました。(*2)

マネジメントの現場で考えると、

目標設定面談をし、半年後に振り返る時には、

上司も部下も、設定した目標すら忘れていた、という

経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ドイツの心理学者エビングハウスは、

人は復習によって記憶を増強することができることを立証しました。

ただし、復習までの間隔を1ヶ月空けてしまうと、

記憶力はほとんど増強されないそうです。(*3)

前回からの間隔が空いてしまったばかりに、

前回の話を思い出すことに時間を使うのは、

非効率なコーチングと言えるでしょう。

また、次回の対話の機会が締切のような効果となり、

前回話した事を行動に起こしやすいという話もよく聞きます。

この「時間」と「頻度」に関する分析結果から、

はじめの問い、「部下との対話時間を1ヶ月に1時間確保した場合、

どのように時間を使うと一番効率的なのか?」

について考えてみましょう。

すでにご想像の通りかもしれませんが、1時間を月に1回ではなく、

30分を隔週2回というような時間の取り方をおすすめしたいと思っています

部下と、月初めに定期的に話している、という方は、

一度、月初と中旬、時間を2回に分けて実施してみるのはいかがでしょうか。

もちろん、状況や相手の状態に合わせて

都度対応する必要がありますが、

ひとつの指針になるのではないかと思います。

コーチ・エィでは、コーチング研究所を通して、

コーチングのメカニズムを解明する活動を続けています。
 

今回の調査結果の全文をお読みになりたい方は

コーチング研究所Webサイトをご覧ください。(*1)


【参考文献】

*1 「コーチングの効果を最大化するコーチの行動・構造とは何か?」

  コーチング研究所調査結果、2013年


*2 ここでの項目評価は、スコアではなく、

  他のグループのいずれかと統計的に有意差のある項目をカウントしている。


*3 『記憶力を強くする~最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方~』

  池谷裕二著、講談社

※営利、非営利、イントラネットを問わず、本記事を許可なく複製、転用、販売など二次利用することを禁じます。転載、その他の利用のご希望がある場合は、編集部までお問い合わせください。

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