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ユーモア、ユーモア、そしてユーモア

ユーモア、ユーモア、そしてユーモア
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ユーモアは、できるリーダーの必須要件だ。

エグゼクティブ・コーチングや会食などで経営者やリーダーにお会いする中で、たびたび思うことです。

辞書によれば、ユーモアとは「人の心を和ませるようなおかしみ。上品で、笑いを誘うしゃれ。諧謔(かいぎゃく)」とあります。

首脳会議での歴代首相にはない突飛な発言や、国会での野党との掛け合いが「劇場」と表現された小泉純一郎元首相。

ジョーク担当スピーチライターとしてデビッド・リットという若者を付けていたオバマ前大統領。

「髪の毛が後退しているのではない。私が前進しているのである」と、Twitterでの髪型の指摘に返信したソフトバンク孫正義氏。

箱根駅伝で四連覇中の青山学院大学原晋監督は、試合前に緊張する選手たちを前に、「小澤征爾さんの指揮のようにパッパッパッと締めて、あとは『あの鐘を鳴らすのは』お前たちだ」と和田アキ子さんの歌にかけて焚きつけたそうです。

ユーモアは何を生むのか?

皆さんの周りにも、いないでしょうか?

  • 大勢の前で笑いを誘いながら想いを話すリーダー
  • ちょっとした一言で、重たい会議の空気を一瞬にして変えてしまうファシリテーター
  • 商談は楽しい話ばかりなのに、なぜか成績がいい営業マン

ユーモアには、どんな効果があるのでしょうか?

ユーモアが生み出す代表的な身体的反応は、「笑い」です。

「笑い」は、「身体的動作」と「発声」の二つから構成されます。ストレス解消、リラックス、免疫力アップなど、さまざまな効果が証明されていて、患者さんを支える「笑い療法士」という人々もいるのだそうです。

「ユーモア」が及ぼす効果は、こうした身体的なものだけにとどまりません。

企業などで「組織開発プロジェクト」を促進する時にも、とても大切な要素となるのです。

プロジェクトのスタート時に、社長さんなど経営トップの方から参加者に激励の言葉を伝えて頂くことがあります。この、経営トップの言葉や働きかけが、プロジェクトの成否を決めることがよくあります。

プロジェクトスタート時というのは、必ずしも参加者全員がやる気満々であるとは限りません。

「本業が忙しく、半年以上もコーチングにかける時間はない」
「そもそも、費用対効果はあるのか?」
「なぜ、私がやらなければいけないのか?」

など、いろんな本音が出てきます。

そんな時、経営トップがどんなやり取りをするのか?

「本業はいつでも忙しいものです。じゃ、いつやるか? 今でしょ!」
「皆さんは、私よりもずっーーーと、お若いっ。だから、数ヶ月で結果を出せなんて、言いません。定年まで何年も、じっくりと、成果を出してもらえれば、もう、ジューーーブン!です」
「みなさんだけでは、ありません。私にも、コーチがつくことになりました」

ちょっとしたユーモアを混じえながら、肩肘の張っている参加者をリラックスさせることで、場に前向きな雰囲気が生まれてくることが多々あります。

しかも、「笑い」を伴う経営トップの発言は、聞いた人が、さらにその先の人たちに「ネタ」として話したくなります。

ユーモアは、その場にいる人を楽しませ、和ませるだけでなく、伝播力が強い。

つまり、人に、組織に、「影響する力が強い」と言えます。

では、どうしたらユーモアを取り入れることができるのでしょうか?

ユーモアを取り入れるコツ

ユーモアを生む視点のひとつに、「ずらし」があります。

人は、人の話を聞くとき、「その先」を予測しながら聞いています。ですから、聞き手が予測している「その先」から、敢えて「ずらす」ことがユーモアにつながります。

たとえば、お笑い芸人のナイツさんの「ちょっとヤホーで調べてみました」から始まる漫才。

「みなさん、SMAPって知ってます?メンバーは、なかい"キイチ"」
「あ、"マサヒロ"ね」
「あとは、"ヤマシロ"しんご」「あ、"カトリ"ね」...。

単純な言葉遊びの連続ですが、聞く側が「その先」を予測しているからこそ、ずらされたところに面白さが生じます。

相手の予測を「ずらす」のは、言葉遊びだけではありません。

  • いつもは使わない修飾語で物事を表現する
  • メンバーの呼び名を変える
  • いきなり本題に入らず、世間話をする
  • いつもと話し方(スピード、声の大きさ、高さ、間)を変える
  • みんながネガティブに感じることの中から、敢えてポジティブなものを際立たせる

いつもと「ずらす」。
場の雰囲気から「ずらす」。

落語や芸人さんの司会には、「ずらす」要素がずいぶん入っているように思います。

  • 今、この状況をどう表現するといいだろうか?
  • 相手はこの先、話がどんな展開になると予測しているのか?
  • 相手の予測をずらすために、何ができるか?

「ユーモアを言おう!」と力むより、「今」の状況を俯瞰する。
そして、「その先の予測」から「ずらし」を表現する。

そうすることで、結果的にユーモアのレパートリーも広がっていくように思います。

落語家 三遊亭円楽さんの一番弟子、三遊亭楽生さんは「落語を学ぶ一番いい方法は、浴びるほど落語を聞くこと」と講演で仰っていました。落語や漫才をたくさん聞くことも「ずらし」を身に着ける近道かもしれません。

ユーモアは「できるリーダーの要件」だ。
ユーモアは組織に「影響する力」が強い。

そうお伝えしてきました。

が、さまざまな企業、組織で組織開発プロジェクトを行うなかで、組織全体がユーモアのある人で満たされた企業様には、いまだ、お会いしたことがありません。

きっと、まだまだユーモアが足らないのだと思います。

「従業員の一人ひとりが『何かをずらそう』と虎視眈々と考えている組織」と言うと一抹の不安も覚えますが、「人と違うことを考えている人たちの集団」言い換える、クリエイティブ人材の集まる組織の理想形にもつながるのではないか、と私は思っています。

あなたも、組織をユーモアで満たすメンバーの一員になってみませんか?

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