部下などに対するコーチングの実践やセルフコーチングに使えるさまざまなツールを紹介するコーナーです。ツールをうまく使いこなして、コーチングをレベルアップさせましょう。
うまくいく目標設定(3) 最高の目標設定をするために試してほしい2つのこと
2018年09月04日
(1) | 日々のゴールを設定しよう |
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(2) | ゴールはアクションプランとセットで設定 |
(3) | 最高の目標設定をするために試してほしい2つのこと |
次のワークシートに、あなたはどのくらいスムーズに書き込めるでしょうか。
ワークシート:1年先のゴールリスト表 (Test.jp 内「コーチヴィル」より)
「書き込むのに時間がかかる」
「全部埋めるのは難しい」
「なんとか書いてはみたが、あまりよい出来とは思えない」
「すぐに書けるが、最高のゴールとは言い難い」
そんな風に思った方は、ぜひ次の2つのことを試してみてください。
1.自分の目標について誰かと話す
頭の中で考えているだけでは、新しい考えやアイディアというのは案外出てこないものです。書き出す、誰かとそのことについて話すなど、頭の中にある情報を、一度外に出してみましょう。
とくに、誰かと話し合うこと、話を聞いてもらうことには驚くほど効果があります。誰かに話すことで、人は自分の考えやアイディアを自分の耳でも聞いています。自分の考えを自分で聞きながら、頭の中を整理したり、考えを発展させたりしているのです。
目標がうまくまとまらないとき、誰かと話すことで見えてくるものがあるでしょう。
2.多様な視点で、目標を改めて確認する
目標をうまく言語化できないのは、もしかしたら、そもそもどこに向かいたいのかが自分でも見えていないからかもしれません。あるいは、情報が不足しているために決められないのかもしれません。
行き詰まりを打破する一つの方法は、「新たな視点」で目標を眺めてみることです。
たとえば、次のような視点でゴールを考え直すことで、新たに気づくこと、発見することはないでしょうか?
ポジティブな表現を使う
「〜しない」ではなく「〜する」という表現を使う
「Want to」で考える
「〜すべき」ではなく「〜したい」という発想で考えてみる
自分でコントロールできるか
自分がコントロールできるのは自分自身だけです。ですから、「部下が○○できるようにする」といったような、他者の変化や成長のみを目標とするのは得策ではありません。「部下が○○できるようになるために、私は○○する(できるようになる)」というように自分自身の行動・変化・成長にフォーカスしてゴールを設定しましょう。
見て、聞いて、触れることができるか
自分が実現したいことや実現したときのイメージ(ビジョン)をクリアに描くことで、思わず達成したくなる目標にすることができます。
計測できるか
目標を立て、行動を起こすということは、未来を予測し、まだ見えていない現実を目指すことに他なりません。したがって、より具体的で鮮明に目標をイメージできることが重要な要素となります。たとえば、SMARTモデルなどを活用して、目標を計測可能な形にするのも効果的です。
本当に価値のある目標か
今ある目標に情熱を注げないのは、もしかしたら、自分にとって価値あるものではないからかもしれません。「その目標を達成することで何を得るのか」「その目標を達成することであなた自身、そして周囲の人にはどんな影響があるのか」といったように、目標のその先まで考えることで、ゴールの真の価値を確認することができます。
必要なリソースやスキルアップはどういうものか
目標を達成するには、あなた自身にも変化・成長が必要なはずです。求める成果を手にするために必要なあなたの「行動」そして「成長」の目標も合わせて設定しておきましょう。
参考:eコーチング いつかしようと思いながら、そのままになっていることは何ですか?
コーチングの基本 【解説】ビジョンとは?「ビジョン」の本質と7つの誤解
ワークシート 良い結果:目標を評価する基準
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