書籍紹介

Hello, Coaching! 編集部がピックアップした本の概要を、連載形式でご紹介します。


新 コーチングが人を活かす
鈴木義幸

第3回 チームで"問い"を共有する

 第3回 チームで
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第1回 はじめに
第2回 SKILL 異論反論を大切にあつかう
第3回 SKILL チームで"問い"を共有する
第4回 SKILL キーパーソンと徹底的に対話する
第5回 SKILL "横の対話"に一歩踏み出す
第6回 SKILL おたがいの違いを愛する

※ 本稿は、2020年6月26日発売の株式会社コーチ・エィ 鈴木義幸著『新 コーチングが人を活かす』の一部を、本の発売に先駆けて公開するものです。

SKILL チームで"問い"を共有する

人は毎日たくさんの質問を自分自身にしています。質問をして、答えて、質問をして、答えて......。思考というものは"交互にチェーンのように連なる質問と答え"から構成されているようです。

たとえば、朝起きます。すぐに自分に問いかける。

「今日のスケジュールなんだっけ?」

問いかければ脳は答えを出そうとします。

「あっ、会議だ」

次の質問が頭に浮かぶ。

「何を着ていこう?」

「ちゃんとスーツ着ていったほうがいいな」

こんなふうに質問と答えが連なります。

ポイントは"自分にどんな問いかけをするか"は、かなり無意識だということです。意識して「さあ、これを質問するぞ」と自分に問いかけているわけではない。ですから、気がつくと、同じ類の質問をずっとしていた、ということが起こるわけです。

一説によると、人は一日1000回ぐらい自分に質問をしているようです。

もし仮に、その質問が「上司に怒られないようにするにはどうしたらいいだろうか?」であったらどうでしょうか。しかも、自分の部下10人が全員その質問をしている。おそらくチームの活力は高くないでしょうし、新しいクリエイティブな動きは、その問いからは起こらないでしょう。

以前あるグローバルホテルチェーンの日本代表とお話ししたことがあります。聞くと、頻繁に米国本社のトップが、彼にメールや電話をしてくる。そしてたずねる。

「おい、今日、俺たちは世界一か?」

「お客様は満足しているか?」という問いであれば「イエス、サー」と答えて会話は終わるかもしれない。でも「今日、俺たちは世界一か?」と問われると「世界一だろうか? 世界一にするために何ができるだろう?」と考えはじめると代表はいいます。

そして、彼もまた、フロントのスタッフや、ドアマンに問いかける。

「おい、今日、私たちのサービスは世界一か?」

こうして、リーダーの"問い"が連鎖し、メンバーに共有され、全員が「世界一のサービスとは何か」について、毎日考える。これが"問いの共有"です。

コーチは、自分自身の行いによって"自己保身的な問い"がメンバーの中に流れることを、決してよしとしません。チームの存在目的を果たすことに直結する問いを自ら考案し、それをメンバーに問いかけ、チームに"問いの共有"をうながすのです。


POINT チームの存在目的につながる"問い"の連鎖を起こす

新・コーチングが人を活かす

新・コーチングが人を活かす

発行日: 2020年6月26日
出版元: ディスカヴァー・トゥエンティワン


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