Hello, Coaching! 編集部がピックアップした本の概要を、連載形式でご紹介します。
鈴木義幸
第4回 キーパーソンと徹底的に対話する
2020年06月22日
第1回 | はじめに |
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第2回 | SKILL 異論反論を大切にあつかう |
第3回 | SKILL チームで"問い"を共有する |
第4回 | SKILL キーパーソンと徹底的に対話する |
第5回 | SKILL "横の対話"に一歩踏み出す |
第6回 | SKILL おたがいの違いを愛する |
※ 本稿は、2020年6月26日発売の株式会社コーチ・エィ 鈴木義幸著『新 コーチングが人を活かす』の一部を、本の発売に先駆けて公開するものです。
SKILL キーパーソンと徹底的に対話する
先日、ある金融会社の事業部長から、次のように聞かれました。
「コーチングを受けて、自分は対話の重要性がよくわかりました。それをチーム全体に広げるには何かよい方法はありますか?」
それに対して、次のように質問させていただきました。
「対話を部の中に展開するための、キーパーソンは誰でしょうか?」
それが対話であれなんであれ、何かを組織の中に広めようと思ったら、キーパーソンを選び、キーパーソンの活躍に期待するというのがあります。キーパーソンは必ずしも直下の部下である必要はなく、影響を及ぼせる人であれば誰でもいいのです。新人でも、外国人でも、派遣の方でも。思わぬ人がキーパーソンである可能性があります。
対話を広めたければ、まずそのキーパーソンと徹底的に対話する。
「このチームが業績を上げるために、何を変えることができるだろうか?」
問いを投げかけ、一緒に探索し、発見をうながす。
対話には"感染力"があります。対話を体験し、対話を通して、何かを見つけ出した人は、次の誰かと対話したくなるものです。5人のキーパーソンと本当に有効な対話ができれば、それぞれのキーパーソンは次の5人と対話をする可能性が生まれる。つまり、あなたひとりから、その対話に従事する人が25人生まれるわけです。
たったひとりの対話への情熱が、対話の文化を創り出す。ひとりが躍っていると、次々に周りの人が踊りだすという動画を見たことがある人は多いでしょう。
ポイントは、それを"心から楽しんでやっているか"です。
あなたが、そしてキーパーソンが、コーチングを、対話を、心から楽しんでチームの中で行っていれば、いつしか、チーム全員がそれを楽しんでやるようになると思います。それは、あなたからはじまるのです。
POINT キーパーソン5人と徹底的に対話する。それは25人の対話に広がる可能性がある
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