Hello, Coaching! 編集部がピックアップした本の概要を、連載形式でご紹介します。
鈴木義幸
第6回 おたがいの違いを愛する
2020年06月25日
第1回 | はじめに |
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第2回 | SKILL 異論反論を大切にあつかう |
第3回 | SKILL チームで"問い"を共有する |
第4回 | SKILL キーパーソンと徹底的に対話する |
第5回 | SKILL "横の対話"に一歩踏み出す |
第6回 | SKILL おたがいの違いを愛する |
※ 本稿は、2020年6月26日発売の株式会社コーチ・エィ 鈴木義幸著『新 コーチングが人を活かす』の一部を、本の発売に先駆けて公開するものです。
SKILL おたがいの違いを愛する
組織、チームの中には、いろいろな種類のコミュニケーションが存在しています。
どちらが正しいのか間違っているのかを明らかにしようとする"ディベートのようなコミュニケーション"。
おたがいの共通項を見つけ、安心感を醸成することを主目的とする、いわゆる"会話的コミュニケーション"。
そして"情報共有"。SNSなどのデジタルツールを使ったコミュニケーションは、多くの場合、情報共有が目的となっています。
さて、対話とは、ディベートでも会話でもありません。その中で情報共有はされるでしょうが、主目的ではありません。対話は、"おたがいの違い"を顕在化させていきながら"物事に対する新たな洞察"を手にすることを目指します。
自分はAという物事をこう見ていたが、相手はそう見ているのか。であれば、Aはああいうふうにも見れるな―というように、です。
少し抽象的ですが、対話らしい対話を交わしているときは、このような認識が起きます。そして"目の前の人と話すことによって、世界が新しく見える"という、なんともいえない喜び、驚き、醍醐味を味わうことができます。
コーチは、相手に問いかけ、共に探索し、相手さえもクリアに言語化していなかった見方を顕在化させる存在です。違いを恐れず、違いを愛し、違いの中に入っていきます。だから、コーチは対話の誘発者であり、対話のエージェントであるといえます。
あなたのチームには、どんなコミュニケーションが多いでしょうか?
それはあなたが望んでいるコミュニケーションでしょうか?
もしあなたがチームの中で対話を増やすことを望むのであれば、コーチングを真剣に学ぶことは決して悪くない選択だと思います。
POINT おたがいの違いを愛することから物事への新た洞察が生まれる
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