リーダーシップとは、リーダーという立場にある人だけに必要なものではありません。どんな役割、立場にある人にも、リーダーシップが求められます。優れたリーダーは、周囲とどのように関わり、どのように物事を推進しているのか。ワークに取り組みながら、コーチング型リーダーのコミュニケーションについて学ぶためのミニ講座です。
【質問力で可能性をひらく】 第1回 質問は自立的思考のプロセスを促す
2017年04月25日
リーダーシップミニ講座、シリーズ3のテーマは「質問力」です。
第1回 | 質問は自立的思考のプロセスを促す |
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第2回 | スキルだけ学んでも質問力は磨かれない |
第3回 | コーチング型リーダーの質問モデル |
第1回 質問は自立的思考のプロセスを促す
昔に比べ、企業も個人も、より高レベルの成果を要求されるようになってきています。そのようなビジネス環境において、コーチングマネジメントは、次のことを実現します。
- 創造性を探り、行動を設計することを可能にする
- 既存の問題や課題の答えを発見するための機会をもたらす
- 自己発見の機会をもたらす
- より柔軟な思考、より深いコミットメント、そしてより高い創造性を育む
- 既存の思考パターン、考えや可能性を制限している障害物を排除し、人の能力とビジョンを広げる
こうしたプロセスの中で、「質問」は、可能性とさらなる成功に向けての思考を促す役割を担っています。
優れたリーダーは、無条件の関心や探究心からくる「質問」を活用して、周りの人の能力を最大限に発揮させています。なぜなら彼らは、部下が思考を深め、関心を広げることの意義を充分に理解しているからです。
部下に答えを教える代わりに、効果的な質問をすれば、職場に学ぶ雰囲気が生まれ、部下は生産的に思考を働かせるようになります。また、質問によって、自力で答えを見出すことができるようになります。そしてその結果、自らが学習したことや、その結果として生じたことへの責任を深めます。
すなわち、質問は自立的思考のプロセスを促すのです。
ここから3回にわたり、効果的な質問のポイントを学びますが、まず最初に、質問の源泉となる、あなたの現在のスタンスについて振り返ってみましょう。
質問力を磨くミニワーク
チェックテスト「リーダーのスタンス」
まずは、あなたの現在のスタンスに最も近いと思うところにチェックマーク(✓)をつけてください。
できれば、周囲から5人の人を選び、あなたのスタンスの現状について意見をもらってください。
あなたはどんなことに気づきましたか?
どんな変化、もしくは強化を実現したいと思いますか?
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