リーダーシップミニ講座

リーダーシップとは、リーダーという立場にある人だけに必要なものではありません。どんな役割、立場にある人にも、リーダーシップが求められます。優れたリーダーは、周囲とどのように関わり、どのように物事を推進しているのか。ワークに取り組みながら、コーチ型リーダーのコミュニケーションについて学ぶためのミニ講座です。


リーダーとして聞く力を磨く 第2回 相手が充分に話すことができる場、関心をもって聞くことができる場をつくる

リーダーとして聞く力を磨く 第2回 相手が充分に話すことができる場、関心をもって聞くことができる場をつくる

リーダーシップミニ講座、シリーズ2のテーマは「聞く」です。

第1回 はじめに
第2回 相手が充分に話すことができる場、関心をもって聞くことができる場をつくる
第3回 心を静かにし、自分の考えを一旦脇に置おけるようになる
第4回 話し手にすべての集中を向ける
第5回 沈黙を活用する

第2回 相手が充分に話すことができる場、関心をもって聞くことができる場をつくる

自分が率いるチームについて、常に知ろうと務めること。それがリーダーの重要な役割のひとつです。

チームメンバーが何を考えているのか、何が懸念なのか、仕事で何を実現させたいのか、どういう貢献をしたいのか、意欲が上がるのはどういうときなのか、リーダーについて何を知りたいと思っているのか、などを知るのです。

そのためには、リーダーは「自分が聞きたいこと」だけでなく、「チームメンバーが話したいこと」を聞く必要があります。具体的には、チームメンバーが言おうとしていることに関心をもつこと、そして、チームメンバーがそれを充分に表現できる場をつくることです。

そのための具体的な取り組みについて、紹介します。

聞くことの3つの原則を理解する

相手への関心は、相手を受け入れる準備があって、初めて生じるものです。そのためには、次の3点を理解することが必要です。

1 話を聞くことは、話し手の物語や知恵を授かる機会である
2 相手の話は面白く、興味深いものである
3 最良のリーダーは学び続ける存在であり、学ぶ材料は一緒に働く人たちの中にある

この原則を理解し、話を聞くことがいかに貴重な機会であるかということがわかれば、チームメンバーが話したがっているときに、耳を傾けることができるばかりでなく、積極的にメンバーから情報を得ようとすることができ、また、肯定的に話を聞けるようになります。

「話しに行く」のではなく、「自ら話を聞きに行く」ことこそが、「関心をもって聞き、相手が充分に話す場をつくる」ということです。

充分に話せる場をつくる3つの構造を実現する

相手が充分に話すことができ、相手の話を充分に聞くことを可能とする場づくりには、次の3つの構造が必要です。

1 チームメンバーの全員を歓迎し、お互いが学びあえる存在であるということを言葉にして伝える
それから、次の段階へと招き入れます。

2 チームメンバーがお互いに関わることによって、新しい可能性が生まれることを示唆し、それを歓迎することを言葉にして伝える
相手が一匹狼であれ、新人であれ、卓越した才能の持ち主であれ、リーダーがメンバー全員の声を聞く姿勢を示し、聞くモデルとなります。

3 見解の対立や意見の違いがあっても、それを歓迎し、どのような意見も充分に聞く
チーム内では、心地よさだけが歓迎されるのではなく、時には対立や冒険も求められているということを伝え、その姿勢を見せます。

このような一連の場づくりによって、継続的なコミュニケーションと関係性の構築が醸成されます。

聞く力を磨くミニワーク

取り組みを明確にし、共有する

相手が充分に話せる場、そして、関心をもって聞くことができる場をつくるために、具体的にあなたはどのように取り組むかを書き出します。そして、それを何人かのチームメンバーと共有しましょう。

関心を寄せ、相手から学ぶ

一日2回、相手に完全に関心を寄せて聞くことを練習してください。相手の視点や意見が「正しいか」「間違っているか」を判断せず、「相手の話から何が学べるか」にだけ集中します。

解決するのではなく、関心を向け、学ぶ

あなたのチームが直面している問題をひとつ選び、これからの1週間、次のことに取り組みます。問題を解決しようとするのではなく、関心をもって意識を向け、メンバーがそのことについてどんなことを話しているのかに耳を傾け、そこから何が学べるかに集中します。


※営利、非営利、イントラネットを問わず、本記事を許可なく複製、転用、販売など二次利用することを禁じます。

この記事はあなたにとって役に立ちましたか?
ぜひ読んだ感想を教えてください。

投票結果をみる

聞く01(L-S2)

関連記事