リーダーシップミニ講座

リーダーシップとは、リーダーという立場にある人だけに必要なものではありません。どんな役割、立場にある人にも、リーダーシップが求められます。優れたリーダーは、周囲とどのように関わり、どのように物事を推進しているのか。ワークに取り組みながら、コーチ型リーダーのコミュニケーションについて学ぶためのミニ講座です。


コーチ型リーダーは創造的に聞く 第3回 相手の「言葉」とその「背景」の両方に耳を傾ける

コーチ型リーダーは創造的に聞く 第3回 相手の「言葉」とその「背景」の両方に耳を傾ける

リーダーシップミニ講座、シリーズ6のテーマは「聞く」パート2です。このシリーズでは、マスターレベルの「聞くスキル」について学びます。

※「聞く」パート1『リーダーとして聞く力を磨く』はこちら

第1回 はじめに
第2回 先入観をもたずに、ニュートラルに耳を傾ける
第3回 相手の「言葉」とその「背景」の両方に耳を傾ける
第4回 相手の「スタイル」や「視点」を理解しようと耳を傾ける
第5回 相手の「意図」を確実に理解するために質問する
第6回 相手の「言葉」とその「背景」の両方に応える

第3回 相手の「言葉」とその「背景」の両方に耳を傾ける

創造的に聞くことができるリーダーは、話し手の「言葉」は、相手が伝えようとしていることの一部に過ぎないことを理解しています。聞く側のフィルターが聞くことに影響を及ぼすように、話し手の言葉も、話し手の知識、経験、目的、感情、環境などに影響されています。加えて、そのことによって、話し手特有の「考え方の枠組み」もできあがっています。

話し手が伝えようとしていることを理解するためには、そうした背景や枠組みにも耳を傾ける必要があります。では、具体的にはどのようなことに耳を傾けるべきでしょうか。

「考え方の枠組み」を構成する要素

話し手はそれぞれ、話す上での「枠組み」をもっています。この枠組みが、選ぶ言葉、コミュニケーションのプロセス、そしてコミュニケーションに込める感情にも影響を及ぼします。

枠組みの構成要素は数多く、複雑な場合もあります。そこで、創造的に聞くためにはは、話し手の助けも得ながら、会話の背景にある枠組みの中から、特に何に注力して聞くかを決める必要があります。

以下に、話し手の枠組みをつくる要素の例を挙げてみます。

外的な影響

家庭 社会的地位 文化的背景
権力 組織 人間関係 環境

フィルター

目的 仮説 知識 教育
言語能力 学習スタイル 経験

話し手の自己認識

価値観 信念 リスクへの対応 社会的仮面
背後にある目的 権力に対する認識 恐れ 他者との関係性

こうした要素が認識され、受け入れられるとき、話し手は「言いたいことを完全に伝えることができた」と実感します。実際のところ、創造的に聞くことができるリーダーは、自らの枠組みを超越して相手の枠組みに耳を傾けるだけでなく、相手の枠組みを新たな視点として歓迎します。

まずは、要素についての視点を増やし、それを聞き取れるようになることです。ここで紹介した構成要素は一部に過ぎません。これらを参考に、相手の話をよく聞き、時に相手に確認しながら、構成要素の視点を増やし、枠組みに耳を傾ける力を鍛えていくことが必要です。

創造的に聞くためのミニエクササイズ

上記の要素の中から、あなたのチームメンバーにとって重要であると思われる要素を2〜4個選びます。1週間、チームメンバーとの会話で、それらの要素について耳を傾ける練習をします。

Q.要素に耳を傾けることで聞き方にどのような違いが出ましたか?

Q.新たに発見した要素はどのようなものでしたか?


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