Coach's VIEW

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自分を知る、相手を知る

コーチを育成するプログラムである
コーチ・トレーニング・プログラム(CTP)は、
今月から内容が新しくなります。

これは、現代の企業や組織社会における
コーチングのニーズに沿うように改訂を加えたもので、
今月下旬から始まります。

改訂に伴い、プログラムのクラスコーチ(講師)に対し、
改訂についてのオリエンテーションも同時に行っています。

現在、クラスコーチは170名近くいますが、
各々の「学習スタイル」によって
この改訂への取り組みに違いがあるのが興味深いところです。

私たちには、大きく分けて4つの学習のスタイルがあるといわれています。

1.聞いて学ぶ「聴覚系」
2.書いたり話したりして言葉で学ぶ「言語感覚系」
3.実際に体験して学ぶ「触覚系」
4.見ることで学ぶ「視覚系」

です。

先ほどのクラスコーチの集団の中で、改訂によって生じる変更に対し
一番不安を抱えているのはどの学習スタイルのグループだと思いますか?

それは「触覚系」の人たちで、その人たちが一様に言うのは、

「実際にその時になってみないと、どうなるかわからない」

というものです。

すなわち、「触覚系」の人たちは、
本番を迎えるまで漠然とした不安感を抱き続けていくのだ、
ということがわかりました。

他の学習スタイルの人たちは、これまで提供されてきた説明会や、
変更事項に関する文書などの情報により、
すっかり心の準備が整っているのです。

このことを触覚系の人たちと共有したところ、
「なんだ、そういうことなんですね」と、
不安に対して不安を抱くことから、
不安を感じている理由を理解することで、
安心してそれと付き合えるようになる、というシフトが起こります。

実際の体験によって学習する触覚系にとっては、
この反応は当然のことだといえるでしょう。
私自身も触覚系の学習スタイルを持つので、とてもよくわかります。

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コーチ・トレーニング・プログラム(CTP)を履修している人たちに
「何が一番役に立っていますか」と聞くと、
一番多いのが「自己基盤が強くなった」という答えです。

わかりやすく言うと、「自分についての理解が深まった」ということです。

相手のリソース(資源)を最大化し、
速いスピードで目標を達成させることがコーチの役割ですが、
そのプロセスで、コーチ自身、
「自分についての理解が深まる」というのは特徴的な現象です。

・どういうときに意欲が湧くか
・強みは何か
・どういう環境におかれると力を発揮するか
・どのように学ぶ傾向があるか
・コミュニケーションの傾向は何か
・チームの中では、どういう役割を取る傾向にあるか
・力を発揮できない場面はどういうときか

 ・・・など。

コーチングを実践していくうえで欠かせないのが、
「相手について知ること」です。

それに目を向けるもっとも効果的な方法が、
まず「自分について知る」ことであり、
上記に挙げた内容について、自分自身はどうかということが把握できると、
他者の傾向に関心が持てるようになります。

冒頭の触覚系のクラスコーチの人たちのように、
私たちは物事に対して漠然とした不安感や違和感を感じて
ブレーキをかけることがあります。

その不安感や違和感について話し、共有し、理解することが、
スピードを上げることにつながるのでしょう。

まず自分について知る。

下にご紹介するツールを使って、
自分の学習スタイルやタイプを診断してみてください。

そしてその結果について、
あなたのコーチや周りの人たちと話してみてください。

>> 学習スタイル

そのほか各種自分を知るテストは Test.jp から

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